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笑った人数・一人 ページ4

暗い山の中を、刀を持った男が死に物狂いで走っている。




男の目には涙が浮かんでいた。こんなつもりじゃなかったのに、と。




息を乱しながらも走る男の後ろからは何か、得体の知れないものが追ってきていた。




「ハァ…ハァ…!!!なんで!なんであんな強い鬼が…!!皆っ、皆やられちまった…!!あんなの倒せない…!!あんなの…!!!」




その時、後ろを気にしながら走っていた男は足元の段差に気づかずに足を引っ掻けて前のめりに倒れこんだ。




「いっ…!!足をひねった…!!こんな怪我してる場合じゃないのに…!!!早く…早く逃げなきゃ…!!……ひっ!!!?」




怪我と恐怖で座り込んでしまった男の前に、ふいに化け物が現れた。




鬼「あれ、転んじゃったの?好都合だね」




蛇の形をした鬼は牙が見える口を大きく開けながら心底嬉しそうにこちらへ近づいてきた。




「やっ!やめろ!!!こっちに来るな!!!俺は死にたくない!!!」




男は手に持っていた刀をブンブン振ったがそれは鬼に届かず空をきるばかりでなんの役にもたたなかった。




そんな不格好な男を見て鬼は蔑むように笑った。




鬼「格好悪いねぇ。人間は死の恐怖に直面するといつもそういう顔をする。可哀想に、怖いだろうね。でも大丈夫、私は痛みもなく一口で食ってあげるよ」




「いやだっ!!いやだぁっ…!!」




鬼はそう言うと、泣き叫ぶ男を気にもせず一気に襲いかかった。




「やだぁっ!!!誰か…誰かっ!!!誰か助けてっ!!!」




暗く静かな山に男の叫び声が響いた。









シュンッ!!!




その時、男の目の前で橙色の閃光が横切った。




『あ!!泣いてる人見っけたぁ!!!』




いつの間にかそこに立っていた、閃光と同じ色の髪の少女は男の方を見るとにっこり笑った。




その少女の足元には先程まで男を食おうとしていた鬼の首が落ちていた。

笑った人数・二人→←私こんな感じ!!



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らぴすらずり★(プロフ) - ころころさん» あああありがとうございます!!!久しぶりの更新で話の内容とかぶっ飛ぶところもあるかと思いますがそこら辺はご容赦ください、これからもよろしくお願い致します!! (2019年11月13日 21時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - 絵がドチャクソ上手い…羨ましっ! そしてストーリーが面白いっ! (2019年11月13日 19時) (レス) id: 695e28551f (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - みさん» ありがとうございます!!!( ;∀;)これからもよろしくお願いします!! (2019年8月21日 22時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
- いいね! (2019年8月21日 22時) (レス) id: 9966c75337 (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - ねこぺんさん» いやいや、そんなことはないです!!私の絵なんてまだまだですよ(^-^;もっと綺麗なものをお届けしたいんですが申し訳ないです…夢主気に入っていただけて嬉しいです!!これからも更新していきますのでどうぞよろしくお願いします!!! (2019年8月14日 7時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぴすらずり★ | 作成日時:2019年6月30日 9時

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