笑った人数・十四人 ページ17
ザッパァァァンッッ!!
地上と水中から強い力を受けた膜は遂にあまりの重さに耐えられなくなり、シャボン玉の様にパンッと弾けた。
するとその途端、にこが水中から突き上げた攻撃のせいで盛大な水飛沫があがった。その勢いと共ににこと鬼も空中に放り出される。
湖の真上に放り出されたにこは落ちながらも、腹に風穴が開いている鬼にもう一度刀を構えた。
にこの下にいる鬼は逃れることができない。
鬼「くっそおおおっ!!!」
負けると悟った鬼はギリギリと歯ぎしりしたがその口をにこは横に斬った。
鬼「ぐはっ!?」
鬼は思わず斬られた口をおさえる。
『ねぇ…なんで?笑おうよ。どうして君は笑わないの?死ぬのが怖いの?そんなことで笑えないの?そんなの、君に食われた人達は皆思ったことだよ?食われた人達は笑う暇もなかったんだろうね。それは悲しいけど、君はまだ笑える。だって私に斬られるんだもの!これ程幸せなことなんてないじゃないっ!!新しい世界に逝くだけよっ?ワクワクするじゃん!!』
ぞくぞくっ!と身震いしながらにこはにっこり笑った。
『今は一緒に逝ってあげられないけど、後で向こうで会ったらその時は一緒に笑おうねっ!!!』
鬼「く、狂ってる…!」
『そうよっ!!私は狂ってるっ!!!あははっ!!でも笑ってる時って皆そうじゃない?』
『笑の呼吸、壱の型、天道の微笑みっ!!!』
ザンッ!!
にこが刀を振れば鬼の首は簡単に落ちた。
そのまま灰になりかけた体は帰るように湖に落ちていった。
『ばいばーいっ!!』
にこは満足そうに笑うと、もう一度技を出して跳ねると綺麗に地上へ着地した。
『冨岡さんっ!!ただいまですっ!!地上からの支援ありがとうございました〜〜っ!!!』
刀を鞘に納めながらにこが言うと冨岡は呆れたようにため息をついた。
冨岡「恵比寿、湖に膜が張ってあることを知っていたのなら先に言え」
『え?あっ!!あれですかっ!!なんだ、冨岡さんならわかってると思ってたんですけどっ!!!あははっ!!これはわからなかったんですかっ!!だったら言ってくれればよかったのに〜〜!!』
冨岡「…もういい」
冨岡がにこに背を向けるとにこはえーっ?と冨岡を追いかけた。
『待ってくださいよぉ!!種明かし聞いてくれないんですかぁ!?』
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らぴすらずり★(プロフ) - ころころさん» あああありがとうございます!!!久しぶりの更新で話の内容とかぶっ飛ぶところもあるかと思いますがそこら辺はご容赦ください、これからもよろしくお願い致します!! (2019年11月13日 21時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - 絵がドチャクソ上手い…羨ましっ! そしてストーリーが面白いっ! (2019年11月13日 19時) (レス) id: 695e28551f (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - みさん» ありがとうございます!!!( ;∀;)これからもよろしくお願いします!! (2019年8月21日 22時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
み - いいね! (2019年8月21日 22時) (レス) id: 9966c75337 (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - ねこぺんさん» いやいや、そんなことはないです!!私の絵なんてまだまだですよ(^-^;もっと綺麗なものをお届けしたいんですが申し訳ないです…夢主気に入っていただけて嬉しいです!!これからも更新していきますのでどうぞよろしくお願いします!!! (2019年8月14日 7時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴすらずり★ | 作成日時:2019年6月30日 9時