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笑った人数・十一人 ページ14

湖の中に入ったにこは暖かい水にはしゃぎながら手をバタバタさせていた。




でもこれは暴れているわけではなく、ただ単に笑いを堪えているだけだ。本当は口を開けて笑いたいところなのだが空気が漏れてしまう。そのくらいの常識はにこにもあるのだが、まぁ結局は笑う。どんな環境でどんな笑い方だとしても。




鬼はにこが柱だとは気づいていないようで、息がもたなくて苦しんでいるのだと思い込んでいた。




『(あははっ!!冷たい鬼だったから水も冷たいのかと思ったらめっちゃ温かかった〜っ!!あははっ!!)』




『(でもこのまま湖の底まで引きずりこまれると暗くて鬼の笑顔も見れないし、もしかしたら血鬼術にかかってしまうかもしれないね〜っ!!じゃあそろそろだぁ〜っ!!)』




水深が中間くらいまできたところでにこは自分の刀を抜いた。




『(ちょっと痛いかも〜っ!!ごめんね鬼っ!!でも笑わせれば大丈夫だよね〜っ!!!)』




鬼「っ!?」




いきなり刀を抜いて構えたにこを見て鬼はギョッとしてにこの足から手を離そうとしたがそれはもう手遅れだった。




『((えみ)の呼吸、壱の型っ!!






  天道(てんとう)の微笑みっ!!)』




ザシュッ!!




鬼が反応する間もなく、にこの攻撃によってその腕は斬られた。




鬼「いっ!!!?」




そしてにこの技によって起きた橙色の閃光で暗い水中が明るく照らされた。




鬼「まっ、眩しいッ!!!」




『(あははっ!!あっかるーい!!私この技やっぱり好き〜〜っ!!あれ?でも鬼の顔は見えたけど笑ってないなぁ??なんで?こんなに面白いのにっ!!)』




プカプカ浮く水中でもう一度構えようとにこが体制を整えようとすると、目が眩んだ鬼はなりふり構わず攻撃してきた。




『(うわっ!!?)』




簡易な爪の斬擊だが足元が安定しない水の中ではにこは思い通りに動けない。




目の前に斬擊が迫った。




だがにこは目を瞑らなかった。




何故なら。




冨岡「水の呼吸、肆の型、打ち潮」




地上には頼もしい水柱がいるから。









『(とっ、冨岡さん、かっこいい!!でもなんかいつもと違いすぎて笑えるっ!!あははっ!!あ、笑っちゃダメなんだ。やばっ!あははっ!!あっ)』

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らぴすらずり★(プロフ) - ころころさん» あああありがとうございます!!!久しぶりの更新で話の内容とかぶっ飛ぶところもあるかと思いますがそこら辺はご容赦ください、これからもよろしくお願い致します!! (2019年11月13日 21時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - 絵がドチャクソ上手い…羨ましっ! そしてストーリーが面白いっ! (2019年11月13日 19時) (レス) id: 695e28551f (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - みさん» ありがとうございます!!!( ;∀;)これからもよろしくお願いします!! (2019年8月21日 22時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
- いいね! (2019年8月21日 22時) (レス) id: 9966c75337 (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - ねこぺんさん» いやいや、そんなことはないです!!私の絵なんてまだまだですよ(^-^;もっと綺麗なものをお届けしたいんですが申し訳ないです…夢主気に入っていただけて嬉しいです!!これからも更新していきますのでどうぞよろしくお願いします!!! (2019年8月14日 7時) (レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぴすらずり★ | 作成日時:2019年6月30日 9時

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