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『なっ…なにその傷、一体どうしたの』




ある日のお昼




久しぶりに会った貴方は包帯でぐるぐる巻きになっていた




私は鬼殺隊の隊士じゃないから




どんな過酷なことをしているのかもわからない




だからこそ聞くのに




優しい貴方はいつものように




「ううん、何でもないよ」




と無理して笑うんだ




馬鹿ね




嘘が苦手な貴方が




嘘をつくときは決まって




笑顔が歪んでいるのよ




馬鹿ね




貴方が私に何でもないというときは




心配かけたくないときよ




『どうして言ってくれないの』




『教えてよ』




そうねだっても




真面目で頭の固い貴方は




いつも教えてくれないのよね




馬鹿ね




バレてるんだってば




嘘つかないでよ




信じているのよ




「転んじゃって」




『そうなの…。気をつけてね』




でも




そう言えない私も




貴方といい勝負




つくづく思うわ




本当、私達




ねぇちょっと、馬鹿じゃないの

な→←死



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作者名:らぴすらずり★ | 作成日時:2019年1月1日 2時

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