28話 ページ31
一通り話が終わり、Aは産屋敷邸を出た。
外務交士の仕事に就く隊士はA自身が決めていいことになった。
最初はまず三人からということで、Aは自分の記憶上で信頼できそうな部下を選んだ。長年鬼殺隊にいて何百もの仕事をこなしてきたAだからこそできたのだろう。
そこからが大変だった。
1年間、次々と選んだ隊士達に外務交士の仕事を教え、研修をし、各々一人で仕事がこなせる様に育てた。初めの頃はオドオドしていて声が小さかったり、上手く説明できない者が多くいたがAと一緒になって訓練していくうちに皆、しっかりと話せるようになった。
人数は女が三人、男が四人だ。階級はいずれも高い者達を選抜してある。一人ずつ最低二人の部下をもて、と言ってあるのでそこから先の受け継ぎは大丈夫だろう。
外務交士の仕事は格段に減った。相手はほぼ浅草付近の常連、というか顔見知りだけである。前に訪問した鈴川の家もその中に含まれていた。
だがお館様は前と変わらない分の給料を払ってくれた。子供達の事を思っての事らしい。
その時点でAは19歳になっていた。
柱合会議にも出席しながらAは最終選別用の鬼を狩っていた。
近年、鬼通しの共食いが増えていて選別をする前から何体か死んでいる鬼が出た為、斬られる鬼も含めて数が足りなくなり、特別隔離棟からも送ったのだが底をつきそうな為、どちらにも鬼が足りるようにAが自ら名乗り出て鬼の捕獲に時間を費やしたのだ。
ちなみにそれで半年が過ぎた。勿論その中で他の仕事もやってはいたがほとんどは捕獲だった。
そして残りの半年は潜入捜査―ヤクザと鬼が絡む事件について敵地に新入りとして潜り込み、鬼は勿論日輪刀で斬りヤクザたちは素手格闘で打ちのめし、政府に身柄を送り付けた。
こんなことは昔からたまにあったのでAは難なくこなした。大体は血鬼術で精製した武器を鬼がヤクザに渡し、それと交換でヤクザ達はその力で捕まえてきた人間を鬼に差し出し、取引をしていたというところだ。両者とも表社会の連中に見つかりたくない者同士で、手を組んでいるだけでその間に情というものはない。片方を崩してしまえば簡単に崩壊するような組織だ。
怪我無く無事に帰ったAだったのだがその間音信不通、行方不明になっていた為柱の皆からとても心配されていた。
そしてAは20歳になった。
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らぴすらずり★(プロフ) - 銀狐的なさん» ありがとうございますうううっ！！！読んで下さり、それに加えてコメントも…泣きます(ToT)最近更新出来ていなくて申し訳ないです…どうぞこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年8月14日 7時) (
レス) id: b227a58786 (このIDを非表示/違反報告)
銀狐的な - 面白い！イラスト欲しいです。 (2019年8月11日 6時) (レス) id: c9fba58961 (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - チデンさん» ありがとうございます！！！泣そのコメントが心の支えになります泣これからながくなりそうですがよろしくお願いいたします！！！！ (2019年2月6日 20時) (レス) id: 9f6d511478 (このIDを非表示/違反報告)
チデン - 更新頑張ってください！応援してます！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 7411494241 (このIDを非表示/違反報告)
らぴすらずり★(プロフ) - (^^)さん» あああ、ありがとうございます！！泣なかなかコメントがこなくて実は困ってました(笑)本当にご協力ありがとうございます…！面白いだなんて…！最高の誉め言葉です！今のところあんまりキャラが出てなくてすみません(´;ω;｀)これから更新頑張っていきますね！(^^♪ (2019年1月26日 16時) (レス) id: dde58539fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぴすらずり★ | 作成日時：2018年12月29日 0時
