半人半鬼の私【鬼滅の刃】

2話 ページ3

ちゅんちゅん……




雀のさえずる音がうっすらと聞こえる。




『……んん……』




ここは…布団…か。寝起きってことね…。




目を開けると白い光が遠慮なく私の目を刺激する。




眩しい…。




朝日がうっとうしくて顔をそらすついでに寝返りをうつと、冷たい畳の感触が足にきた。




無意識に手探りで布団の周りを触ると、これまた冷たい布の感触。




『なに…これ…』




触り具合からしてしっかり畳まれていたであろうそれを手でグシャグシャにして、そういえばなんだこれ、と思って顔をあげるとそこには皺だらけになった隊服が置いてあった。




『ああ…隊服…、……………………………………………………………………………隊服？』




一瞬ほったらかしにして二度寝しようとしたが本能がそうさせてくれなかった。




鴉「カァ！カァ！オキロ！！仕事ダァ！！」




…ついでに鴉も。




『ちっ……………………仕事かよ』




寝起きでイライラしているのはしょうがない。私は自分に落ち着け、と言い聞かせて布団から出た。




『ありがと、起こしてくれて』




にこりと鴉に微笑むと心なしか相手もニヤッと笑った気がした。




鴉「ハヤクシロォ！！」




可愛くないけどいい奴だ。




『はいはい。お前は朝何食べる？私はお茶漬けにしようと思うんだけど』




鴉「オイラモオチャヅケェ！！」




『ちょっと待っててねー』




私は自室を出ると洗面所に向かった。




『そういえばさっきのなんだったんだろ…夢？』









これがいつもの朝です。

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