69 ページ31
そらるside(続き)
ずっと遊んだり、お互いの生放送にお邪魔したり、コラボ動画を出したり。
そんな、仲がいい俺らだったけど、避けきれないものはあった。
アンチ。
俺らも、好きでアンチを増やしたい訳じゃない。
だけど、アンチは絶えなかった。
しかも、それのほとんどが、ろんに対するものだった。
最初の方は、某掲示板サイトで叩かれているだけだったが、そのうち動画のコメントで大きな弾幕を作られたり、生放送でアンチコメントを連続投下されたりした。
大抵スルーしていたが、間違えて読んでしまったものなら大炎上。
すぐさまネットで叩かれた。
そんなことが続いて。
俺らのコラボも５年目。
苦渋の決断だった。
俺らは、コラボするのをやめることにした。
これ以上アンチが増えるもんなら、俺やろんだけじゃなくて、俺らの知り合いにも迷惑がかかる恐れがある。
それに、これ以上無理してると、俺らの活動にも支障が出る。
そんな思いからだった。
でも、表立って関わらないだけで、一緒にゲームしたりはしてた。
まあ、それで俺側は落ち着いた。
でも、ろんの方は収まらなかったみたいだ。
それで、活動があまり見られなくなったんだ。
それを機に、俺らはあまり絡まなくなった。
Aside
「これが、俺の過去。」
僕は黙っていた。
真冬を助けた、ものすごく優しいそらるさんには、いつでも余裕があるように見えた。
でも、そんな時期もあったんだ。
それに、僕があったろんには、そんな雰囲気は一切感じさせなかった。
『そんな…僕、知らなかった…なのに…あんまりだよ…』
そんな僕に一言、そらるさんが言った。
「Aちゃんはさ、自分が知らなかったってことに引け目を感じてるの？」
『うん、まあ…そうだね』
「Aちゃんはさ、もっと大変じゃん。大きな過去を一人で背負って、更に家族にも子供のころから会えなくて。そっちの方がよっぽど大変だよ。」
『ふっ。ありがと。でも、僕自身会いたいって思える家族はなつめだけだから。』
「そっか。なつめに会える兆しは見えてる？」
『いや、全然。』
「ふーん。がんばれ。」
『絶対それ思ってないでしょwww』
「あ、バレた？」
そらるさんの新しい一面を知れた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - 今日も面白すぎですww 次回も楽しみにしてます! (2018年10月15日 18時) (
レス) id: ad7c8b27a1 (このIDを非表示/違反報告)
しー - 面白いです!!! まふまふさんとろんさんの関係気になります... (2018年9月30日 21時) (レス) id: 46c6f8cd6c (このIDを非表示/違反報告)
らぴらず(プロフ) - シリアルスカーレットさん» コメントありがとうございます！「とても」をつけてくださった辺りものすごく心に来てます…！ (2018年9月20日 19時) (レス) id: e59d02bf0b (このIDを非表示/違反報告)
らぴらず(プロフ) - アルメさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけていただけて嬉しいです！ (2018年9月20日 19時) (レス) id: e59d02bf0b (このIDを非表示/違反報告)
らぴらず(プロフ) - さきさん» コメントありがとうございます！更新がんばります！ (2018年9月20日 19時) (レス) id: e59d02bf0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らぴらず | 作成日時：2018年9月8日 19時
