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一方、その頃_____

奏side

僕はカラオケの時からずっと思ってたことがある。
でも、Aとなつめさんがいたから、あえて何も言わなかった。


_____今が、チャンスだ____



奏 「翔太くん、貴方______









歌い手の天月さん、ですよね。」


そう言うと翔太くんは、ニコッと微笑む。



天 「そうだよ。よくわかったね。」

奏 「もちろんです。僕、耳はいいので。」

天 「でも意外だったなあ。」

翔太くんは伸びをする。


奏 「何が、ですか。」

天 「気づくなら、Aちゃんだと思った。Aちゃんの方が鋭そうなんだよ。それで、そっちばかり気にしてたら、気を許していた奏くんにバレたってわけ。」

奏 「そ、そうですか。」

心外だった。僕って鈍そうなんだ。

天 「君ら、いいコンビになれるよ。鋭そうで鈍いAちゃんと、鈍そうで鋭い奏くん。僕にとっての96猫みたいに。」

奏 「そっか。翔太くんは、96猫さんとも知り合いなんだった。」

天 「クスッそうだよ。96猫も、君のそばにいるよ。近くにね。」


近く?思い当たる人はいないけど.....


天 「それにしても、Aちゃん、いい声してるね。今はあれでも、将来的にもっと延びるよ。奏くんもだけどね。」

奏 「え、僕も?」

天 「うん。奏くん、声変わりはまだだよね?」

奏 「はい、そうですね。」

天 「君、ものすごく歌が上手い。羨ましいほどに。僕と、同じ業界に入ろうよ。」


同じ、業界?まさか!


奏 「歌い手に!?」


天 「シーッ、夜だよ。静かにね。」

奏 「あ、はい。それより、僕が、歌い手に、なれると?」

天 「うん。ものすごく向いてるよ。」

奏 「ありがとうございます!」


ふっと真面目な顔になる翔太くん。

天 「約束してよ。少しの期間でもいいから、歌い手になって。」

奏 「約束、ですか。いいですよ。約束です!僕、歌い手になります!」

翔太くんはふにゃっと笑った。まるで、良かった、とでも言うように。


天 「それからだけど、紹介したい人がいる。奏くんと同い年で、男の子だよ。」

何故か、男の子を強調しているように感じた。

奏 「もちろんですが、なんで僕に?」

天 「その子の友達には、君とAちゃんがぴったりだと思って。仲良くしてやってよ。名前は、赤井莉央。」

奏 「莉央、くん?」

天 「うん。今度、会わせるから。」


さて、どんな人なのだろう。

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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時

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