Si on jouait a cache-cache?(3) ページ21
F-side
F「…遅い」
ひろが毎日ピアノを聞きに来るようになって12日目
一緒に練習してきたこの曲も今日で完成する。それなのに部屋は空っぽだった
いつもこの時間にはいるのにな
家の用事かな?まさかまた迷子とか…
F「来る途中で事故に合ってたりして」
ガタンッ
F「っ、探しに行かなきゃ!」
バタバタバタバタ…
Ki「ちょ、たいちゃん僕ここにいる!…」
バタンッ
K「…行っちゃった」
ガチャッ
「太輔進んでるかー」
Ki「…?」
「あ?誰だお前」
Ki「たいちゃんね、僕探しに出てっちゃった」
「チッ…お前、よく遊びに来てるガキか。随分と息子が世話になっているようだな」
Ki「う、うん」
「連れ戻しに行くから、お前は帰ってろ」
バタンッ
Ki「…」
.
F「お父さん、どうして…」
「最近来ていた彼…宏光君と言ったかな?お前のピアノの邪魔でしかない。今後一切家に入れないように」
何で知ってるの?
F「そんなことない!ひろが来てから辛かったレッスンも楽しくなった。仲のいいお友達と遊べなくても、毎日ずっとピアノでも
…ひろが来てくれたから我慢してたんだもん!」
「お前…この俺に口答えするのか?」
F「…っえ、お父さん?」
「言うことを聞かないとどうなるか、この際だから教えてやろう。」
F「ひゃっ!えっ…何するの…あっ、やぁ…やだぁ!」
.
コンコンコン
Ki「…たいちゃん、いるの?」
F「…グスッ、うぅ…」
Ki「なんで泣いてるの?ね、開けて?」
F「…ひろ、来ないで」
Ki「えっ?」
F「もう、来ないでよ」
Ki「……やだ、来る」
F「ひろっ!」
Ki「俺はたいちゃんのことずっと見てるもん」
「おい、太輔!そいつに関わるなと教えたばかりじゃないか!…こうなったら引っ越すぞ。」
F「やぁ…!やめてっ…」
Ki「たいちゃん!?ねぇたいちゃん?開けて、開けてよ!」
「黙れ、しつこいガキが!今度もし現れたら、どうなっても知らないからな?…行くぞ、太輔」
F「ひろっ!ひろぉ…!」
Ki「どこ行くの?たいちゃん、たいちゃん!」
【12,Peut-on vivre sans amant ? 】
「皆好きな人無しには生きれるのかな?」
君を好きにならずにはいられなかった
こんな俺を許してね
父さんの見ているところでは
俺に近づいてはいけないよ
『ーばいばい、ひろ』
Ki「…かくれんぼなんて、しなきゃよかった」
終?
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チカ(プロフ) - kkeeさん» ありがとうございます!こちらにも感想をくださり、ドラマNG風も面白いと言って頂けて嬉しいです。自分のペースで…という温かいkkeeさんのお言葉を執筆の励みに頑張りますね(*´ω`*) (2017年3月23日 9時) (レス) id: f2bec80607 (このIDを非表示/違反報告)
kkee(プロフ) - チカさん、完結おめでとうございます。どちらもそれぞれに楽しく面白かったです。こちらはドラマ撮影っぽく書かれたりして新しいなぁと感じました。新作も楽しみにしてます。ご自身のペースでのびのび書いてくださいね。 (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0990e7aceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チカ | 作成日時:2017年3月12日 21時