ep 15...2 ページ35
そのまま走って給湯室にきた
その瞬間に
涙が溢れだした
すると、顔の横から緑のハンカチが視野に入った
大「…メイクちゃんと直してきてくださいね」
蘭「！！！
大倉くん…ありがとう」
大倉くんは何も聞かず
そのままオフィスに入って行った
何度も、もうやめようと思ってきた
亮のこと諦めないと
そう思ってきた
でも全然そうじゃなかったよ
できなかったよ
ダメだ、私
…鍵をかけよう
自分の気持ちに＿＿＿
そう決心して、私はオフィスに戻った
《亮said》
亮「なぁりりか」
り「ん？」
亮「…結婚しよか」
り「…え？ほんまに？いいの？」
亮「おん」
そして俺は日本に戻ってきた
章ちゃんと大倉に居酒屋で言われたことが
図星すぎて何も言い返されへんかった
でも
蘭の人生を傷つけたからこそ
俺は自分で決めたことを全うせなあかん
毎日自分にそう言い聞かせてた
スーパーで偶然蘭と会って
彼氏がおるって聞いた
り「蘭さん幸せそうやね」
亮「あいつは大丈夫やな。別に…」
り「別に…？」
亮「あ、ううん！行こか！」
別に
俺やなくても蘭は幸せなんや
俺なに自分のこと過信してんやろ
あほや、俺…
その日からは
蘭と仕事で目を合わすことができひんかった
大倉と外回りしてるとこも
部長とお昼に行ってるときも
丸とハイタッチしてるとこも
章ちゃんと楽しそうに話してるとこも
俺は横目で少し嫉妬してた
俺だけや
こんな傷ついてる顔してるん
でも蘭を傷つけたのも
俺だけや
なんでお前はそんなに楽しそうに
笑ってるん？
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作者名：蘭 | 作成日時：2017年11月25日 20時
