ep 12...5 ページ20
り「…ご、ごめん。忘れて」
今俺が女として見てるんは蘭だけで
もうりりかとのことはとっくに終わってて
でも瑛斗の悲しそうな顔が
俺の胸をズキズキさせた
亮「瑛斗、風呂入ろか」
瑛斗「うんっ！」
瑛斗「パパはママのどういうとこ好きになったん？」
亮「んー…笑顔が可愛いとこかな」
瑛斗「ママはな、パパは頑固で強がりやけど優しくて、頑張ったところは絶対に認めてくれる、そんなとこが好きや言うてたわ！」
亮「そっか」
瑛斗「パパはもうママのこと好きになることはないん？」
9歳の子どもに
"うん、ないよ"
なんてそんな残酷なこと言えるわけがなかった
亮「さぁなー」
瑛斗「俺いいこと思いついた！」
亮「いいこと？」
瑛斗「内緒ー！(笑)」
亮「なんやねん教えろや(笑)」
瑛斗「いやーっ！(笑)」
風呂から上がって瑛斗を寝かせて
俺はリビングに行った
亮「お前もはよ寝ろよ」
り「うん…。今日はごめんな、変なこと言うて」
そのとき、蘭に
"りりかさんって意外と独りで溜め込むタイプじゃん？"
って言われたことを思い出した
亮「……お前はどないしたいねん」
り「私はこのままでいい。瑛斗と、ずっと2人でこうやって笑って過ごしていければそれでいい」
亮「瑛斗のことは、お前が守るやろ？
でも…お前のことは誰が守んねん？」
り「そ、それはこれから見つけるしっ！」
亮「………俺がおったらお前も瑛斗も笑ってられるか…？」
り「えっ………でも、そんなんあかんよっ…亮には蘭さんがおるしっ…」
亮「瑛斗はお前の幸せ願ってる。
お前が幸せなら自分も幸せなんや言うてた。
俺はお前を幸せにしたいんちゃう。
瑛斗が幸せになるためには、俺がお前のこと幸せにするんがいいんかもせん…。
瑛斗のためにな………っ」
俺………なにアホなこと言うてもうてんやろ
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作者名：蘭 | 作成日時：2017年11月25日 20時
