生きるレシピ (ページ42)

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ep final...君に生きるページ42

《蘭side》

蘭「そろそろ行くね。」

紫「おう！」

飛行機のアナウンスが聞こえ
私は立ち上がった。

蘭「ありがとね、紫耀^_^
小さい頃から紫耀がいつも側にいてくれたお陰で私今笑ってられる^_^」

紫「…好きな人の側にいるのはあたりめぇのことだ！」

蘭「うん！
じゃあ…」

亮「白石！！！！！！」

遠くから錦戸の声が聞こえた。

蘭「え…？
どうして…？」

錦戸がこっちに向かってきた。

亮「よかった…間に合った…はぁ…はぁ」

蘭「結婚…式は？」

亮「これ、渡しにきた。」

昨日紫耀に預けたはずのバラの造花を渡された。

亮「これはお前にあげたんや。」

蘭「…こんなのあったら辛いじゃん。
錦戸のこと、忘れられなくなっ…」

ギュッ

錦戸に抱きしめられた。

亮「…俺はお前が好きや。」

蘭「…ギリギリすぎだよっ…。」

亮「遅くなってごめん。
やっぱり俺が生きたいのは、お前との未来やってやっと気付いた。」

蘭「ん…っ…///」

亮「離れ離れになるけど、俺はずっとお前の側におるからな？」

私は何度も首を縦に振った。

長かった。

何度も繋がろうとしては

繋がってはいけないと
そう言い聞かせて

それが私の生きる道なんだと

何度も何度も言い聞かせて

だけどずっと

言い聞かせたくなんてなかったんだ。

蘭「…大好き。」

私と錦戸は

静かにキスをした。

これからも苦しいことは待っているでしょう。

生きる意味を探すことも
きっとまたくることでしょう。

だけどそのときは思うんだ。

誰かのために、そしてなにより自分のために

生きようと。

生きるレシピ

fin

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ここまでお読みいただいた方
本当にありがとうございました。

少しでもお読みいただいた方の
心のどこかに響きますように。

新たな物語をまたすぐに作ろうと思っています！

お気に入り、コメント、評価
よろしくお願いします^_^

2019.08.25 らん

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