生きるレシピ (ページ4)

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ep 01...4 ページ4

ちょっとイケメンで
歳もいい感じに大人だからって

俺だってもう大人予備軍だっつーのっ！！！

ちくしょー！！！

頭ポンポンなんて、俺にだってそのくらいっ…

蘭「…一人でなにしてんの？」

紫「蘭っ…！！！」

やっべぇー；；；

冷たい目で俺を見た蘭はスタスタと歩き、

紫「ま、待てってー；；」

蘭「盗み聞きに一人芝居…。
悪趣味だね。」

紫「ちげぇーよ！誤解だって！！」

さいっっっあくだ…！！！
俺絶対今日星占い最下位だ…。

帰り道。

いつも最後に分かれ道がある。
俺の家は右で、蘭の家は左。

蘭「じゃあね。」

紫「……送るよっ！！」

蘭「いい。…って、前にも言ったよね？」

紫「ひ、1人はあぶねぇし！」

蘭「まだ真昼間だけど。」

紫「いやでも最近の世の中は物騒じゃん？
女子高生1人じゃなにかとっ…」

蘭「いいって言ってるでしょ！？
…今日の紫耀、しつこい。」

そう言って蘭は行ってしまった。

しつけぇって……

平野紫耀、絶賛傷ついております。

蘭のその華奢な背中には
なにがのしかかってるんだ？

なにが蘭をそうさせてんだ？

いつ、笑ってくれるんだ…？

ドンッ

そんなことを考えていると人にぶつかってしまった。

紫「あっ、すみませんっ！」

？「ごめんね？大丈夫？」

なんっっっだこの人…

肌と髪の毛がツルツルで身長も高くて
体の周りからキラキラが俺には見える…。

俺とぶつかった衝撃で
貴公子様のような人が持っていた袋の中から落ちてしまったバナナを手渡した。

紫「バナナ…。」

？「ありがとう^ ^
バナナ、好きなの？」

紫「いえ、僕じゃなくて…好きな人の好物なんです！」

そう。
バナナは蘭の好物だ。

？「そうなんだ^ ^
じゃあその好きな人に明日1本プレゼントしてみれば？」

そう言った貴公子様は
一房のバナナをちぎり、俺に渡した。

紫「はいっ！ありがとうございます！」

？「じゃあね^ ^」

顔だけじゃなくてすることも貴公子様ー！！！