生きるレシピ (ページ27)

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ep 08...2 ページ27

蘭「だから…生徒としてじゃなくって…私の側に…いてくれませんか…？」

白石の声が震えてた。

亮「白石…俺もな、」

？「亮……？」

聞き覚えのある声が

少し懐かしく感じる声が

俺の背中から聞こえた。

俺は白石から離れて、

ゆっくり振り返った。

亮「志保………！？」

そこに立ってたのは

紛れもなくあの志保で、

志「…手紙、読んでくれてなかったの？」

紛れもなく2年前まで

愛してた人で、

蘭「錦戸…？
だ、れ………？」

亮「白石…ほんま、ごめん。
今日は帰ってくれへんか。」

俺は最低なことを言った。

蘭「…うん^_^
大丈夫！また明日学校でね！」

白石はスクールバッグを握って

そそくさとその場を立ち去ろうとした。

すると志保が、

志「待って！」

白石が立ち止まった。

蘭「………なん、ですか？」

志「私、亮の婚約者なの。
わけあって2年間会えなくて、でもこの先結婚するつもり！
…あなたが今亮と抱き合ってたことは、見なかったことにするね！」

亮「…っ！？」

蘭「…なんか勘違いさせてすみません！
私が一方的に錦戸に好意を持ってしまって。
婚約者がいる、こと…知っててこういう行為をしてしまいました。
錦戸は、なにも悪くないです。
私はもう錦戸のことなんて忘れますし、ほんとに…すみませんでした！」

白石は志保に頭を下げた。

待てや。

婚約者がおるなんか言うたことない。

こいつ、わざと…。

そして白石はその場を走り去った。

亮「白石っ…」

志「亮。」

呼び止めようとしたら、

志保に言葉を妨げられた。

くそ…

くそっ！！！！！

俺、男として

最低すぎる。