生きるレシピ (ページ12)

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ep 04...愛ページ12

私の両親は5歳の頃に離婚して、
女手一つで妹と私をお母さんは育ててくれた。

優しくて、美人で

仕事も毎日昼夜ひっきりなしに働いていて。

子どもとして寂しいときもあったけれど、

私と妹の前では絶対に
笑顔の絶やさないお母さんを見ていて

妹と約束していたんだ。

"将来2人でお母さんを幸せにしようね"

いわゆる私と妹は鍵っ子で、

小学生の頃は2人で夕方頃に帰宅する毎日だった。

近所に住んでた紫耀とは
一緒に秘密基地を作ったり
泥だんごなんて作ったこともあったっけ。

いつも家の前まで来ては、

紫「蘭のお母さん！
今日も2人を届けにきました！」

って。

蘭「お母さん今仕事で家にいないよ？」

紫「なんとなく、気持ち！」

彼は昔からこんな人でした。

そして、そんな日々の中
小学4年生のとき紫耀が転校したんだ。

紫「俺は蘭と一緒にいるんだ！！」

ってだだをこねていたなぁ。

紫耀がいなくなったときは
すごく寂しくて子どもながらに
会いたいなぁと毎日思っていた。

今思えば紫耀のこと
好きだったんだろうね。

紫耀が転校して5年生になったある日、

妹が友達の家で遊ぶって言ったから
久しぶりに1人で家に帰宅した。

蘭「…だれ？」

家に見知らぬ男の人が居た。

「でけぇガキだな。」

お母さんとお付き合いしてる人だった。

蘭「お母さんは…？」

「買いもんじゃね？
つかお前可愛い顔してんだな。」

＿＿＿＿＿＿

蘭「そのあと…はね、…っ」

智「俺から話そうか？」

息詰まる私を見て智くんはそっと
背中に手を置いた。

私は顔を横に振った。

蘭「自分の口から話したい。」

智「ん…わかった。」

そのあとは、お母さんの彼氏とやら人に

蘭「やめて！やだ！お母さんっ！！！！」

口を封じられて

成人男性の力に

か弱い小学生の女の子が勝てるはずもなく

「…っあー……最高……」

されるがままだった。

母「ただいまー！
…………なに、してんの？」

蘭「お母さんっ！！！」

裸の私はお母さんに飛びついた。

「わり、俺帰るわ。」

母「待ちなさいよ…。」

帰ろうとした男の背中を

お母さんは包丁で刺した。

母「どうしてよ…どうして私ばっかりこんな不幸なのよ…！！！」

泣き叫ぶお母さんを
初めて見た。

そのときだった。

妹「ただいまー！」