生きるレシピ (ページ11)

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ep 03...3 ページ11

蘭「紫耀…っ！！」

紫「蘭…っ。」

食堂に行くと紫耀はすみれちゃんと
向かい合わせになって座っていた。

蘭「…さっきはひっぱたいたりなんかしてごめんね。
びっくりするよね！…こんなとこ。
あのね、実は私っ…」

紫「ストップ！！！」

蘭「え……？」

紫「俺の方こそ勝手についてくるようなことしてマジごめん…。
確かに蘭がどういう経緯でここにいるのか気になるのは間違いねぇんだけど…でも、今は話さないでほしいんだ。」

蘭「どう、して…？」

紫「今日はさ、俺がこんなことしちまったから蘭だって言わねぇといけない雰囲気だろ？
そんな状況を作り出しといてなに言ってんだよこいつって感じなんだけど…、
…蘭が、本当に俺に言いたくなったそのときに話してくんねぇか？
俺、それまで待ってっからさ^ ^」

蘭「紫耀…。」

紫「ここに住んでいても、どこにいても蘭が蘭でいることには変わりねぇし！
ただひとつ…。
おめぇは独りじゃねぇからな？」

蘭「…ん。ありがと…っぐす。」

紫「ちょっ、泣くなってぇ～；；」

紫耀がね、かっこよく見えたんだ。

"大切な人だからこそ、知りたくなる"

考えてみれば、紫耀はいつだって
私の側にいてくれたんだ。

いつだって味方でいてくれたんだ。

いつだって光でいてくれたんだ。

泣いてる私を見てアタフタする紫耀。

それを見て微笑むすみれちゃん。

しょうがねぇやつらだって安堵する智くん。

いつからだろう、

こんなにも自分の周りに人が
たくさんいるのは。

いつからだろう、

独りじゃなくなったのは。

独りだと思っていたのは
私の自己防衛だったんだ。

私は一つ、深呼吸をした。

蘭「あのね、紫耀＿＿＿＿」

話そう。

全てを。

何も怖くない。

誰もいなくならない。

初めてそう思えた瞬間だった。

＿＿＿＿

みなさま。
半年近く更新せずに申し訳ございません。

今日からまた更新していきます！

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