結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ8)

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ep 11...3 ページ8

《亮side》

朝、学校に行くと蘭と大倉が楽しそうに話しとって、

心を鬼にして、俺は2人に冷たく当たった。

そして蘭に聞いた、大倉に彼女が出来たってこと…。

多分大倉のことやから
蘭のこと好きって気持ちありながらも前に進もうとしてて

自分が幸せやってことを蘭に見せつけることで

蘭を安心させたい…＿＿＿そんなとこやろな。

＿＿なにしてんねん、大倉っ…！！！

昼休みになり横山くんが教室に来て

横「蘭！？」

蘭「…裕くん。どうしたの？そんなに息切らして…。」

横「どうしたもこうもあるかいな！
一昨日から全然LINE返してくれへんかったやんけ！
電話もでえへんし…なんかあったんか心配やったわ…！！」

蘭「…あ、あのね裕くん、私…っ」

俺はその会話を遮るように
わざと勢いよく椅子の音をたてて立ち上がった。

あかんやろ、蘭。

お前はこれでええねん。

お前はこれの方が幸せになるんや。

大丈夫や、お前なら…＿＿＿＿

そんなことを考えながら蘭の方を見た。

そして俺は教室を出た。

忠「亮ちゃん。」

亮「！？」

出たところに大倉が立ってた。

忠「話あんねん。」

亮「……奇遇やな。
俺もお前に話あんねん。」

2人で屋上に来た。

忠「…亮ちゃんの話ってなに？」

亮「お前から先言えや。」

忠「…ええからなに！？」

亮「お前、彼女出来たんやってな。」

忠「…あ、うん。」

亮「お前の中で蘭はそんなもんやったんか！？
お前は結局誰でも良かったんか！？」

忠「は！？そんなことあるわけないやろ！！
蘭は…蘭は今でも俺にとって大事な人やっ…！！」

亮「……付き合う前になんで俺に相談せんかってん？
なんで人伝に聞かなあかんねん！！」

忠「…わけわからん態度とってたんは亮ちゃんの方やろ！？
俺かてすぐ亮ちゃんに報告したかったわ！！
やのに…なんやねんその態度…むちゃくちゃやわ亮ちゃん…。」

＿＿＿＿自分でもそう思う。

本心は蘭と大倉といつも通り楽しく過ごしたくて

でもプライドの高い俺は
そんな俺を許せるほどの解決策がわからんねや。

亮「…………ごめん。
俺、お前にこんなこと言う資格ないな。
悪かった。幸せになれよ…。」

俺は屋上の扉に体を向けた。

忠「亮ちゃん！！！！」

亮「………っ。」

忠「そんな1人で全部抱えこむなや！！
逆に亮ちゃんにとって俺ってなんやねん？
親友は亮ちゃんを救ったらあかんのか！？」

大倉…………っ。