ep 11...2 ページ7
《蘭side》
蘭「亮ちゃん…！！」
亮「…あ？」
亮ちゃんは目も合わせてくれなかった。
蘭「一昨日はごめんなさい…。
急にあんなこと言って…。」
亮「あー…なんやっけ？忘れた。」
＿＿＿＿え………？
蘭「いやあの、あれだよ！
…場の雰囲気壊すようなこと…言っちゃって…。」
亮「…ごめん、思い出されへんわ。」
亮ちゃんはそう行って移動教室のため
教科書を持って席を立ち、その場からいなくなった。
亮ちゃん…、なんか変だ。
こんなの亮ちゃんじゃない…。
蘭「ねぇ待って！！！」
私は立ち上がって亮ちゃんを追いかけた。
亮「……っんもーなんっやねん！！！！」
振り返った亮ちゃんは
見たこともない剣幕でこっちを振り返った。
蘭「…あ、あのね、たっちょんが…彼女…できたんだって…！！」
純粋に亮ちゃんの目が怖かった。
亮「……ふーん。あっそ。
おめでとうって言うといて。」
それだけ…？
亮ちゃんはそう言い残して別の教室へと向かった。
「白石さん！授業始まるで！」
蘭「あ、うん！；；」
なんだか上手く整理ができない…。
告白したことが
そんなに腹が立つことだったの…？
そんなにあの場を壊したのに腹が立ってるの…？
わかんない…わかんないよ…。
昼休みになり、裕くんが走って教室まで来た。
横「蘭！？」
蘭「…裕くん。どうしたの？そんなに息切らして…。」
横「どうしたもこうもあるかいな！
一昨日から全然LINE返してくれへんかったやんけ！
電話もでえへんし…なんかあったんか心配やったわ…！！」
あ…そっか。
裕くんになんて話そうか考えてたんだった…。
蘭「…あ、あのね裕くん、私…っ」
ガラッ
蘭「！？」
私の言葉を遮るかのように
亮ちゃんは勢いよく席を立ち上がった。
すると、私の方を見て
＿＿＿＿＿優しく亮ちゃんは微笑んだ。
そして亮ちゃんは教室から出て行った。
その笑顔は、いつもの亮ちゃんだった。
横「え、なに？」
蘭「…ううん、なにもない。
ごめんね、連絡返さなくって。」
こういうことだよね…？
亮ちゃんはこうしろって言いたいんだよね…？
でも、結局なにも裕くんに伝えられない自分に
猛烈に腹が立った。
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
