結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ6)

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ep 11...離れページ6

《忠義side》

あのあと蘭を家まで送って

次の日おれは花宮と会った。

忠「…こないだのことなんやけど。」

千「あ、うん…。」

忠「確かに俺は蘭のことが好きやった…。
誰かを想うことを糧にして生きてきた。
…だから人に想われることに慣れてなくて、こうやって誰かに好かれてるって知るのは初めてやねん。」

千「…うん。」

忠「花宮とはずっと友達でおったけど…、俺はこんな男やけど、俺でよかったら付き合ってほしい。」

千「…え……いいの？ほんまに…？蘭のことはどうするん…？」

忠「蘭は俺じゃ無理やねん。
だから俺も蘭じゃ無理やねん。」

千「…そっか。
大倉がそう思うんやったらそれを尊重したい(^^)
私が思わせたるよ、俺には花宮じゃないと無理やって…。」

花宮は俺が思ってる以上に

俺を想ってくれてた。

忠「…おん(^^)ありがとう！
これからよろしくな！」

千「こちらこそ(^^)」

これでよかった。

いやちゃう。

これがよかった。

想うことももちろん大事なことやけど

想われるのも同じくらい大事なことなんやって

花宮が教えてくれた気がする。

蘭や亮ちゃんを安心させるために

花宮と付き合うんじゃない。

自分のために、付き合うんや。

それが、俺の男としての決意や！！！！

次の日、学校に行って蘭に花宮と付き合うことを話した。

蘭「ほんと！？ほんとなの！？
たっちょんおめでとう♪」

かなり喜んでくれた。

＿＿＿前の俺やったら、そんな喜ぶなよって思ってたかもな。

でも今はちゃう。

忠「…ありがとう(^^)」

本気でそう思えるんや。

すると亮ちゃんも登校してきた。

忠「亮ちゃんおはよ！」

亮「…おはよ。」

なんやいつもより一段と機嫌悪いなぁ…。

忠「どうしたん？しんどいん？」

亮「っるさいなぁ。だまれや。」

忠「…は？」

キーンコーンカーンコーン

試合終了のゴングとばがりに
いいタイミングでチャイムが鳴り、
俺は自分の教室に戻った。

なんやねん…あいつ…。

付き合ったこと報告しよ思ったのに…

亮ちゃんのアホ…。