ep 19...4 ページ46
俺たち2人を包み込むように大倉も一緒になって抱きしめてきた。
忠「なんかこういうの、なんか前にもあったよな(笑)」
亮「…ほんまやな(笑)」
蘭「てか雅ちゃんの病院私も行きたい！」
忠「そんなこと言うてももう夜遅いから今日は無理やで。」
亮「…明日、一緒に行こ？」
忠「あっ！でもホテルとかなんも取ってへんわ；；」
大倉が急いで携帯でホテルを検索した。
亮「…もう今日は泊まってけ。
おかんには俺から言うとくから。」
蘭「えっ…でもそんなの悪いよ。」
亮「ええから！」
それはなんか、修学旅行みたいで。
……俺、久しぶりに笑ったなぁ。
＿＿＿＿次の日、
俺は蘭と大倉を連れて雅の病院に来た。
雅「あ！蘭ちゃん！大倉くん！久しぶり♪」
蘭「ひ、久しぶり！！」
忠「…ほんまに亮ちゃんのことだけ覚えてないんや……。」
雅「え？なんか言うた？」
忠「いや、なんも；；」
雅「昨日蘭ちゃん街で見たで？
あ、なんか亮くんがそのあと急いでどっか行ってしもたんやけど…亮くんの友達？」
蘭「そ、そう！！
前に亮ちゃんが行ってた高校の友だ…っ」
亮「雅。リハビリの時間やから行ってき？」
俺は蘭の言葉を遮った。
雅「あ！ほんまや！いってきます(^^)」
雅はそう言ってリハビリ室へと向かった。
蘭「どうして亮ちゃんはなにも言わないの？
…なんだか、雅ちゃんだけど雅ちゃんじゃないみたい……。」
亮「…俺のせいでこうなったのに、思い出させたら雅のことやから絶対自分のこと責めるやろ？」
忠「……でもさ、そんなんも亮ちゃんは1人で抱えこんだらあかんねんで？」
蘭「そうだよ？もう1人で抱え込むの禁止ね？
私たちに少し分けてくれたっていいんだからね？」
亮「……おん。ありがとう。」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
