ep 18...5 ページ41
3時間くらい経っただろうか。
辺りは暗く、ポツポツと雨が降り出した。
大阪の雲が東京にたどり着いたんだなぁ…。
あっという間にあたりは大雨になった。
＿＿＿＿空を見上げた。
蘭「…やっと乾いたのに……。」
乾いた髪と乾きそうにない自分の心が
反比例していた。
「姉ちゃんずぶ濡れじゃん！」
「風邪ひいちゃうよ？」
「俺らと雨宿りしねぇ？」
3人組の知らない男に囲まれ、腕を掴まれた。
蘭「ちょっ…離してくださいっ…！！！」
「いいから大人しくしろよ！」
蘭「やだっ…！！！」
亮「その汚い手離せや。」
蘭「……！？
りょっ…ちゃんっ…。」
突然亮ちゃんは私の前に現れて、
その男たちに睨みつけた。
亮ちゃんの鋭い眼は男たちを脅かせ
男たちはどこかに行った。
蘭「……………。」
亮「東京は大阪とちがって怖い街や。
気をつけろ。」
蘭「…あり、がとうっ……。」
亮「…なんでここにおるんや？」
蘭「…………。」
違うでしょ？
そんなことより、亮ちゃんは
私に話すことがあるでしょ？
亮「…帰れ。
親御さんも、大倉も心配してる。」
蘭「…！！
亮ちゃん…私に話すことなにもないの…？」
亮「…………。」
蘭「…色んなことがもうわかんないのっ…。
たっちょんから聞いた…すばるくんと歩美さんと裕くんのこと…。」
亮「…っ！？！？
………そっか。」
蘭「雅ちゃんだって…どうして車椅子になんか乗ってるの…？
どうして亮ちゃんは1月4日の日、大阪に来なかったの！？
どうして今まで連絡くれなかったの！？」
亮「…………ごめん。」
蘭「ごめんじゃわかんないっ！！」
私は亮ちゃんの両肩を掴んだ。
忠「蘭離せ。」
蘭「たっちょん…！？
どうしてここに…？」
亮「お前のこと心配してすぐ飛んできてくれたんや。」
忠「…ゆっくり話そうや、3人で。」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
