ep 18...消える ページ37
《蘭side》
蘭「だめ…全然でない！」
裕くんと少し話している隙に
たっちょんはいなくなってて、
いくら電話やLINEをしても
たっちょんが応答することはなかった。
横「先帰ったんちゃう？」
蘭「そう…なのかなぁ…。」
たっちょんは黙っていなくなるような人じゃない…。
こんなこと、初めてだった。
蘭「裕くんはこのあとクラスで打ち上げだっけ？」
横「うん、そう！家まで送るわ！」
2人で学校を出た。
横「うわーっ…雨ごっついな…；；」
たっちょん…傘持ってたのかな…。
裕くんと学校を出て、
少し歩いたとこだった。
蘭「ねぇ…誰か座り込んでない！？」
横「びっしょびしょやんけっ！」
私たち2人はびしょびしょになって座り込んでいる人に駆け寄った。
横「俺らの高校…おい、大丈夫か！？風邪ひくぞ！」
裕くんが、その人に傘を差し出した。
蘭「………たっちょん…！？」
そこにいたのは
＿＿＿ずぶ濡れになったたっちょんだった。
蘭「ちょっと！どうしたのこんなところで！！」
私はすぐにたっちょんの隣に座って
自分の傘の中に入れた。
忠「………………。」
たっちょんは一点を見つめたまま動かない。
まるで死んでる人のようだった…。
蘭「…っ…たっちょん！！！！！！」
私はたっちょんの肩を大きく揺らした。
忠「………あ……蘭………………。」
横「大倉…どないしてん？大丈夫か？」
裕くんが言葉をかけた瞬間だった＿＿＿＿＿
忠「お前ーーーっ！！！！！」
たっちょんが急に裕くんに馬乗りになって殴り始めた。
蘭「！？！？
たっちょん！！！たっちょん！！！！やめて！！！！」
忠「お前のせいで…お前のせいですばるくんは死んだ…！！！！
ほんで亮ちゃんまで…っ…俺はお前のこと絶対許さん！！！！」
蘭「……え…？なに…それ…どういうこと……？」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
