結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ35)

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ep 17...3 ページ35

《忠義side》

亮ちゃん。

なぁ亮ちゃん。

多分、いや絶対

亮ちゃんなりの理由があるんやんな？

空港で、亮ちゃんの笑顔を久しぶりに見れて

俺はどっか気抜いてしまった。

またこうやって、3人で笑える日がやってくるんやと

純粋に信じてた。

会いに来ると言うた日に
亮ちゃんは会いに来やんくて

子どもみたいに泣きじゃくる蘭をなだめながらも

俺も泣き叫びたいくらいに不安やったんや。

ただの友達、

ただの親友。

でも俺からしたら

またすばるくんみたいに

大事な人がおらんくなるのはもう絶対に嫌やねん。

＿＿だからちょっと過敏になってまうねん。

今日は3年生の卒業式。

蘭は横山くんと喋りにどっかいった。

？「あのっ…！！錦戸くんの…友達やんな？」

えっ…！？

俺は勢いよく振り返った。

忠「………あーっ！あんときの！」

前に蘭と俺で亮ちゃんのこと追いかけたとき
駅前の広場で亮ちゃんと会ってた人…！！

美「琴原美世です…。」

忠「大倉忠義です。
あ、ご卒業おめでとうございます。」

美「あぁっ…ありがとう…。」

忠「…………で？何か…？」

美「あ、ずっと聞きたかったことがあって…。」

忠「聞きたかったこと…っすか？」

美「今年の1月4日、錦戸くんに会った？」

え…？

なんでこの人が

亮ちゃんが帰ってくる予定やった日知ってんの…？

忠「…あの、琴原さんは…亮ちゃんの……なにっすか？」

美「いや、付き合ってるとかそんなんじゃなくて！；；
…1月4日に、こっちに帰ってくるって連絡あって…話したいことあるって言われてんけど…あの日のそれ以降連絡つかへんくなって…もしかしたら大倉くんたちなら知ってるかなーって…。」

忠「そう…やったんっすか。
俺らも…その日は会う約束してて、でも未だに連絡ついてないっす…。」

美「そうなんや…。」

忠「あの…。
ずっと気になってたんっすけど、琴原さんって亮ちゃんとなんの繋がりなんっすか…？」

美「え…？錦戸くんから聞いてない？
私、横山と同じ中学出身やねん！」

忠「…あぁ…、横山くんと…一緒………ん？それが…亮ちゃんとなんの関係があるんっすか？」

美「渋谷と一緒に亡くなった歩美は私たちと同じ中学で、横山と昔付き合ってたん……あれ？もしかしてなにも聞いてない…？」