ep 16...3 ページ30
雅「…大丈夫やで？
私はなにを聞いても不幸になんかならんよ？」
何も言わんくても、雅は俺のことをわかってくれてた。
亮「…俺たち3人はその真実を知るためにすばるさんの周りを探った。それである人から手紙を貰ってん。」
雅「…手紙？」
亮「…すばるさんは一緒に亡くなった歩美って人と浮気疑惑があって、その歩美さんは横山くんって人と中学時代付き合ってて…ほんでその横山くんは蘭の今の彼氏や…。」
雅「…えっ！？」
亮「これ、歩美さんと横山くんと同じ中学の人から貰った手紙…。」
俺はその手紙を雅に渡した。
雅は恐る恐るその手紙を開いた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
美世へ
美世がこの手紙を読んでるってことは
きっと私はこの世におらんのやろうな。
私は裕と別れてから裕とは友達として接してきた。
やけど、裕のことを友達と思ったことは
一度もなかった。
私は今でも裕のことが好き。
でも裕は好きな人ができて、その子は蘭ちゃんといってすばるの幼馴染やった。
すばると歩いてる姿を見て一目惚れしたと
裕は私にそう言った。
そして、蘭ちゃんと付き合うために
私にすばるを引きつけろとそう裕は私に命令した。
蘭ちゃんが同じ高校に入学するまで
私はすばるにしつこく連絡をとった。
蘭ちゃんが入学してきてからもそれには変わりはなかった。
私は裕に振り向いてもらいたかった。
裕にもう一度好きになってほしかった。
たったそれだけで私はすばるに近づいた。
私はすばるに連絡して
明日すばるはうちに来る。
すばるに迷惑をかけてしまってる自分
自分のためにすばるを巻き込んでしまってる自分
もう色々なことが耐えられないよ。
死にたいよ。
辛いよ。悲しいよ。
美世。
いつも私の話聞いてくれてありがとう。
こんな私でごめんね。
裕が幸せになりますように…。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
亮「歩美さんが死ぬ直前、この人に電話かかってきたらしくて、そのとき……、
『すばるに全部話した。死にたいって言ったらすばるが一緒に死んでくれる。ごめんね。』って…そう言って電話は切られたらしい…。」
雅「………亮は、ずっと1人で…この事実を抱えてたん…？」
亮「……おんっ…。」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
