ep 15...3 ページ25
《亮side》
早くもあれから1年が過ぎて、
俺は2年生になった。
日常は特に変わりもなく、雅とは家が近いからよく一緒に帰ったりしてる。
そんなある日、
雅が新しくできたカフェに行きたい行きたいってうるさくて
亮「１回だけな。」
雅「やったー♪」
そう言って学校の校門を潜った瞬間やった。
＿＿＿＿俺も1年前まで着てた制服、
2人の背丈、
声。
俺の目の前におったんは紛れもなく
大倉と蘭やった。
雅お得意の人当たりの良さで
4人でそのカフェに行くことになった。
ずっと会いたかった2人。
でも
ずっと俺が避けてた2人でもある。
正直、どんな顔したらええんかわからんかった。
前に蘭と雅が歩いて
その後ろに俺と大倉が並んで歩いてた。
亮「…………。」
忠「…………。」
亮「……あのさっ」
忠「……あのさっ」
亮「あ、ごめん。」
忠「…ううん……なに？」
亮「…大倉から言えよ。」
忠「…いや、その、ひ、久しぶりやなと思って…。
元気しとったん？」
亮「うん…。
大倉も蘭も元気してたん？」
忠「俺らはいつも通りやで！」
亮「…そっか！
彼女とは順調なんか？」
忠「うん、まぁぼちぼちやな…！
亮ちゃんは雅ちゃんと…っ」
雅「着いたよー！」
雅が大倉の言葉を遮った。
蘭「わー！東京って本当人が多いねー！」
雅「新しくできたばっかりのとこやからさっ♪
さっ！入ろ入ろー！」
俺ら4人は席について各々注文した。
雅「いつまでこっちにおるん？(^^)」
蘭「明後日まで！」
雅「そっかぁ♪
2人は恋人とかおるん？」
蘭「うん、一応…。」
そっか、そうやんな。
亮「横山くんと順調なんや。」
蘭「うん…。」
俺、なにに期待してたんやろ…。
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
