ep 15...求める ページ23
《蘭side》
亮ちゃんが転校して1年が経った。
私たちは2年になり、
たっちょんと同じクラスになっていた。
＿＿＿＿亮ちゃんからの連絡は一切ない。
蘭「ねぇ…！！
どうして亮ちゃんからなにも連絡ないの！？
…私たち嫌われちゃったのかなぁ…。」
忠「…ちゃうと思うで。
亮ちゃんのことやからなんか理由があるんやと思う。」
蘭「それでも言ってくれないのは親友としておかしくない！？」
忠「親友やからやん！
多分…親友やから、なんか言いたくても言われへん事情があるんやで…。」
蘭「………うん…。」
忠「でも俺にいい考えがあるねん！」
蘭「え、なに！？」
忠「来月俺ら修学旅行やろ？」
蘭「……あ！！東京だ！」
忠「そう！」
蘭「会いにいこう♪」
忠「突然になってまうけど、俺だってこの状況に納得いかんところはあるし！」
どうして亮ちゃんは私たちになにも言ってくれないんだろう…？
そんな疑問と同時に
久しぶりに亮ちゃんに会える楽しみと半分半分だった。
そして1ヶ月後＿＿＿
私たちは修学旅行で東京に来た。
蘭「高校の名前だけでも聞いててよかったね！」
忠「ほんまそうやな！」
平日の夕方、私とたっちょんは村上高校の校門まで来た。
蘭「東京はオシャレな人がいっぱいだなぁ…。」
忠「確かに(笑)
蘭は昔東京に住んでたから久しぶりちゃん？」
蘭「でも4歳までだからね(笑)
ほとんど覚えてないよ(笑)」
忠「とか言うて、相変わらず関西弁はうつらんしずっと標準語なんも逆にすごいけど(笑)」
蘭「親がずっと標準語なんや、もん！；；」
忠「下手くそ！(笑)」
蘭「うるさいなぁ…(笑)」
たっちょんとたわいもない話をしながら
亮ちゃんが出てくるのをひたすら待った。
会えるよね…？
会いたいよ、亮ちゃん…。
そして＿＿＿
忠「…あれ、亮ちゃんやない？」
蘭「！！！」
久しぶりの亮ちゃん。
歩き方もなんにも変わってない。
蘭「りょっ…………」
"亮ちゃん！！！"って、叫ぼうとしたんだ。
雅「亮！待ってやー！！」
亮「もう帰ったと思ってたわ(笑)」
雅「ひど！！そんなわけないやんか！」
蘭「…………。」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
