ep 10...3 ページ3
《忠義side》
蘭「そ、そんな…そんなわけっ…。」
忠「…なんとなく気付いてた。
横山くんは、すばるくんと似てるんやろ？
すばるくんと埋められへんかった恋人としての時間を埋めようとしてんやろ？
横山くんを1人の人としてみてへんのやろ？
ほんまにただそれだけなんやろ？
…蘭の中で残ってるんはすばるくんでも横山くんでもない、自分への後悔やろ…？」
蘭「…………っ。」
忠「もうそうやって、自分にしか解決でけへんことを誰かに当てつけんなや…。」
蘭「…っ………。」
忠「でも…亮ちゃんはちゃうんやろ？
亮ちゃんはそんな蘭をいつも救ってくれようとしてたんじゃないんか？
……俺が…何のために身引いたと思ってんねん！！
あっ………。」
やば…つい言うてもうた…。
昨日の蘭の涙を見て確信した。
本人は気付いてないみたいやけど、
こうやって泣いてるんは亮ちゃんのことが好きやから。
せやないと、涙なんかでえへんやろ…。
せやから俺は、
蘭のために、亮ちゃんのために
"諦めよう"って思った。
蘭「…たっちょん、それ、どういうっ…」
忠「あーもう！俺のことはええからはよ亮ちゃん追いかけるぞ！！」
蘭「う、うんっ！；；」
俺と蘭は亮ちゃんの後を追うために走った。
＿＿＿＿駅前に着くと、
駅前広場で、Gパンの両前ポケットに親指以外の両指を突っ込んで立ってる亮ちゃんを見つけた。
忠「蘭！！おった！！」
蘭「！！！！
りょおちゃっ……」
蘭が半分叫んだところで、
亮ちゃんに1人の女性が駆け寄った。
亮「すんません、急に呼び出して。」
美「ううん、大丈夫(^^)」
亮「あの、昨日のことなんっすけど…っ」
蘭「亮ちゃん！！！！」
亮「！？
蘭！？大倉！？
お前らこんなとこでなにしてんねん…！！」
忠「ほら、はよ行き。」
俺は蘭の背中を優しく押した。
蘭「…私……亮ちゃんが好き！！！」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
