結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ15)

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ep 13...情けページ15

《亮side》

その夜、おかんから電話がきた。

亮母『片付け進んでる？』

亮「うん、まぁ…。」

進んでるわけないやろ…？
なんも手につけへんわ…っ。

亮母『あの子たち…意外とすんなりわかってくれたよ！さすが亮の友達やね！』

亮「…うん……。」

なにが"さすが"やねんっ…！！

亮「ほな片付けまだ残ってるから切るわ。」

大倉と蘭の写真を見て涙が溢れてきた。

ごめんな…。

こんな俺で、ほんまにごめん…。

＿＿＿＿＿そして、

気づけば月末になっていた。

あれから蘭と大倉はなんっちゃ変わりなく
普通に接してきてくれた。

すばるさんのことを考えてたら
こいつらと密に接するのはやめようって思ってた自分も

こいつらともうこうやって会われへんくなるって考えたら

ちょっと素直になってる自分がおった。

月末までの日々は

放課後3人でカラオケに行ったり

新しくできたパンケーキ屋さんに蘭が行きたいって言うから大倉と付き合わされたり、

これが俺の幸せなんやと噛み締めてた。

それと同時に自分が情けなくて無力で

そんな自分に毎日イライラしてた。

亮「すんません、いつも急で。」

美「ううん、大丈夫(^^)」

転校まで1週間を切った日に琴原さんを呼び出した。

亮「…こないだのことなんっすけど、俺来週で転校して東京に行くんです。琴原さんには幸せなってほしいし、遠くから見守るなんて俺にはそんなことできません。…すみません。」

美「……ほんとにそれが理由？」

亮「………はい。」

美「やったら私は…遠距離でも大丈夫やで…？」

亮「……。」

美「でもそうじゃないんやったら、付き合うのは違うんやと思う。」

亮「……こんな俺に好きって言ってくれて、ありがとうございました！」

きっと琴原さんにも色々気づかれとって、
でもそれを明確に言葉に表さん琴原さんにも申し訳なく思った。

＿＿＿＿

明日で最後の授業。

そしてそのあとすぐ大阪を出る。

これでよかったと思える日が

俺にはくるんやろか…？