ep 12...4 ページ14
蘭「よし！これでいいね！」
忠「でもこれ亮ちゃん写ってへんで？」
あのあと、亮ちゃんのお母さんは帰っていき
私とたっちょんは写真を現像しにきた。
蘭「いいの！
……私たちと過ごした時間は数ヶ月だったけど、忘れられると困るから…！！」
私とたっちょんのツーショットを写真にした。
そして、亮ちゃんの家に行き
亮ちゃんの好きなカップ焼きそばとその写真を入れて
＿＿＿ドアノブにそっと掛けた。
忠「離れてても、またすぐ会えるよ。
亮ちゃんが死ぬわけちゃうんやし！」
蘭「……ん。そうだよね。」
そうだよ。
同じ大阪なんだから…学校が離れても、きっとまたすぐに会える。
次の日、亮ちゃんは学校に来ていた。
蘭「…お、おはよっ！」
亮「……おはよ。」
よかった…。
無視されると思ってた…。
亮「昨日はありがとうな。」
蘭「え？あ、うん！」
亮「…なんで俺写ってない写真なんかようわからんけど(笑)」
蘭「こ、これしかなかったの！」
亮「…そっか(^^)
でも、嬉しかった…。ほんまありがとう。」
亮ちゃんとこうやって話すのは
なんだか久しぶりだった。
蘭「…いつ転校しちゃうの？」
亮「今月いっぱいでここは終わり。」
蘭「そっか…。
まぁでもすぐ会えるよね？週末またみんなで遊びに行こうよ♪」
亮「そんなわけにはいかんよ。
家族が住んでるんは、東京やから。」
蘭「えっ…東京…？」
うそ…。
会えないじゃん…。
全然またすぐ会えないじゃんっ…！！！
蘭「……でも仕方ないよね、お父さんのこと…。」
亮「おとん…？」
蘭「末期癌なんでしょ？お父さん…。」
亮「…あ、うん。
だからしゃあない…。」
仕方ない…か………。
私の心は、
そんな"仕方ない"で
整理できるほど強くないよ…。
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
