ep 10...2 ページ2
《蘭side》
昨日、走っている私の後ろから
たっちょんが追ってきた。
忠「待てって蘭！！！」
私はその声に立ち止まった。
忠「どうしたんよ？なんか…蘭らしくないで？」
蘭「…亮ちゃん、女の人とキスしてた。
どうしてなのかなぁ…すごい…涙が溢れちゃって…。
よかったね、おめでとうって親友なら言わなければならないのはわかってるんだけど…っ。」
忠「……そっか。
とりあえず今日ゆっくり考えり？
ほんで明日亮ちゃんに謝りに行こ？俺も着いていったるから。」
蘭「………うんっ…。」
＿＿＿そしてたっちょんと亮ちゃんの家に来た。
忠「…ちゃんと素直になってくるんやで？」
たっちょんは私の頭にポンと手を置いた。
たっちょんは昔から何かと鋭い。
なんとなく今日も見透かされているような気がした。
蘭「うんっ！！」
なんだかこの幼馴染な感じ
久々だなぁ〜…。
そして亮ちゃんの部屋に入った。
＿＿＿言葉を選びながら話した。
亮ちゃんにだって幸せはあるんだ、
亮ちゃんだって男なんだ、
亮ちゃんは私にとって……
親友なんだ。
そう強く思うことで、どこか自分を守っていたんだと思う。
応援しなきゃ…。
嘘でも本当にようにしなきゃ…。
亮「あっ！今日ちょうど昼から遊べるか聞かれてたんやった！
せっかくやし今日返事してくるわ！」
蘭「…えっ…あ、そうだね！それがいいよっ♪」
待って。
ちょっと待ってよ。
亮ちゃんは顔を洗って髪の毛をセットし始めた。
ダメ。違うの。
私が今日言いに来たのはそれだけじゃないの。
亮「ほな一緒に出よか！」
蘭「うんっ…！」
一緒に亮ちゃんの部屋を出た。
亮「…じゃあ…なっ！」
蘭「じゃあ…また月曜日学校でね…！！」
そう言って亮ちゃんは行ってしまった…。
亮ちゃんが去ってすぐ、隠れてたたっちょんが横から現れた。
忠「どういうこと！？
亮ちゃんどこ行ったん！？」
蘭「……行っちゃった。
昨日の女の人のところ…。」
忠「は！？なんでやねん！
お前、亮ちゃんのこと好きなんやろ！？」
え………？
たっちょん何言ってんの…？
蘭「え……？
私の好きな人は裕く…っ」
忠「横山くんへの好きと、亮ちゃんへの好きはちゃうんやろ！？…気づけや。」
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作者名：蘭 | 作成日時：2018年3月30日 14時
