結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ1)

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ep 10...嘘と真実ページ1

《亮side》

次の日。

学校は休みで、俺は家におった。

ピンポーン

時間は昼前。

誰やろ…？

ガチャ

亮「はい」

蘭「…よっ！」

ドアを開けると、少し気まずそうにしている蘭が
立っていた。

亮「蘭…？どしたん？入れよ。」

蘭「あ、うん。ありがとう。」

俺は、蘭を家に入れた。

蘭「…昨日はごめんね！！！
私…どうかしてた。
確かに亮ちゃんが女の人とキスしてたのは見てしまったんだけど…。」

亮「ううん…。
やっぱり…見てたんや。」

すばるさんのこと、

はよ言わな。

誰のためになる？

蘭のため？…やんな？

亮「…あんな、俺っ…」

蘭「かわいい人だね(^^)」

亮「え……？」

蘭「相手の人、上級生でしょ？
亮ちゃん可愛い人好きなんだしお似合いじゃん♪」

亮「そう…やな。」

…………言わん方がええ…な。

亮「実は横山くんと同じクラスの人でさ、告られてん！
付き合おうか迷ってんねんなー。」

＿＿＿強がった。

また、強がってしまった。

蘭「えぇ！？そうなの！？
どうやって知り合ったのー？」

そんなキラキラした目で聞くなや。

なんでそんな目で聞いてくんねん…。

自分が幸せにしたいと思う相手は
自分が本気になれると思ってる相手は

別の人が好きで、

暗闇の中から救ってくれた光のような蘭は

俺じゃない人のことが好きで。

すばるさんの真実を知ってる俺は

横山くんを踏み台にしようとしてる俺は

多分今、世界一醜い男や。

亮「…前にすばるさんのこと聞きに2年のクラス行ったやろ？
その後声かけられて連絡先交換してん！」

蘭「そうだったんだぁ(^^)
言ってよねー！笑」

亮「…うん、ごめん……。」

俺、なにしてんやろ。