第1話 妖怪は苦しみ続けるモノ ページ1
誰も居ない筈の一人部屋。その部屋に住まう女は回りをスマホの灯りで照らした。
女「だ、、誰、なの、、?」
女が寝ている隙。誰かが忍び込んでいる音がしたからだ。
女は勇気を振り絞り、本やフィギア、ゴミ等が散乱している床を歩きながら言った。
だが応えはない。女は、トイレや風呂場、キッチンを見回ったが誰も居ないことに安心感を抱いた。
そして、まだ見ていない部分を思い出す。
女「ここなの?」
女は、その部屋の押し入れ。言わばクローゼットを恐々と開ける。だが誰も居ない。
それにまた安心し、胸を撫で下ろしたとき。ベランダから女の笑い声が聞こえる。
女はそれに驚き、カーテンを勢い良く開けてしまう。だがそこには誰も居ない。
恐怖に落ちた女は、女の彼氏に電話を掛ける。
だが。深夜ということもあってか一向に出る気がしない。
少しのコールの音が鳴って出た音と共に、「助けて!部屋に誰かいるの!」と叫んだ瞬間。
電話の向こうから、笑い声が聞こえる。
女は反射でスマホを落としてしまう。
少しの間があり、もう一回スマホを耳に当てると、女の彼氏の心配そうな声が聞こえてきた。
女はそれに安心し、今あった出来事を全て話した。
すると、直ぐに女の彼氏はそっちに向かうと言ってくれた。女が安心して、ふと全身鏡に目を向ける。
そこには、女の後ろに口の裂けた女が笑いながらこっちを見ている姿があった。
《某ビル》
主人「、、、また。妖怪に人間(ヒト)が堕ちた。」
麗花「はぁ。またか。」
蓮司「いやぁ。愚かだねぇ。人間も。」
主人「捕獲しに行ってきなさい。麗花。蓮司。」
蓮司「はい。主人。」
麗花「はい。」
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作者名:れーか、 | 作成日時:2022年1月9日 9時