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その日を境に、ユリと蘭と竜胆は、
姉弟のように仲良くなっていった。
ユリは幼稚園から帰ってくると、
ほとんど毎日を蘭と竜胆と過ごし、
竜胆はユリを「ねぇちゃん」と呼ぶようになった。
ある夕方、アイスを食べながら、
3人は並んでテレビを見ていた。
「ねぇ、らんちゃんとりんちゃんは、
ようちえんこないの?」
「おれはりんどーがいなきゃいかねぇ」
「ふぅん…りんちゃんいまいくつ?」
「つぎのたんじょうびで3さい」
「じゃあ4がつからはずっといっしょだね!」
「おれらはこのままでもいーけどな」
「おれはねぇちゃんとずっといっしょがいい!」
「かわいいなぁりんちゃんは」
そう言いながら、ユリは竜胆をギュっと抱きしめる。
「おいでらんちゃんも」
ユリは蘭もギュっと抱きしめる。
「あいすがおちるだろ!」
嫌そうな顔をしながらも、蘭が本当は喜んでいることを、ユリも竜胆も知っていた。
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作者名:あたそ | 作成日時:2023年3月20日 23時