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車内 ページ2
蘭side
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少し肌寒い地下駐車場に着いた俺達。視線の先にあった広そうなリムジン。
「兄貴〜マジでこれ乗んの？俺運転してカッこつけれねぇじゃんかよ〜」
「うっせ。いいんだよ3人でゆっくりできるから」
「Aは俺の隣な」
「おっけ〜」
「は！？兄貴ばっかズルすぎんだろ！？」
「やっぱお兄ちゃんには逆らえないんだね。竜胆も」
「兄貴怖過ぎるかんな」
「ふざけんな笑」
馬鹿みたいな会話をしながら車に入る俺ら。Aはリムジンの広さに驚いていた。はい、かわいい。
運転手に行き先を伝え、車が動き出す。窓を少し開けると夕焼けに染まっていくビル街が見えた。
「綺麗だね」
「Aは夕日好きだよな」
微笑みながらそう言うAに竜胆が話しかけた。
「なんて言うか……感傷的で好きなの」
「あー好きそう。朝焼けとかも好き？」
「うわ…最高」
「今度見に行こうな」
「いいね。いつにする？」
俺を差し置いて先約を入れた竜胆。……ズルくね？
絶対着いてってやるわ。
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作者名：maaru | 作成日時：2023年9月4日 15時
