ボイス41 ページ41
✣
「え、え？えと…なんか、電話越しの声、すごく蘭たんに似てるね」
蘭くんの声が聞き慣れているあの声のように聞こえるなんて……疲れているのだろうか。全く申し訳ない。
「……どーも、ジャック･オ･蘭たんです」
「え！すごい！本人みたい」
「今日はこのゲームをね、やっていきたいと思います」
蘭くんが動画内の彼の真似をしてくれる。あぁ、やっぱり動画見てるんだ…！すごく似てる。
「ふふ、蘭くん、蘭たんの真似上手すぎる」
「……」
私が褒め言葉を口にすると途端に彼の声が途絶えてしまった。
「もしもし？蘭くん？」
「……あのさ。その…俺が、ジャック･オ･蘭たん本人だって言ったら…どうする？」
「えっ」
聞こえてきたのはいつになく真面目な声色で、そしてあまりにも衝撃的な言葉で。
彼の家に行ったときに見た、ナポリの男たちのぬいぐるみ。蘭たんがやっているのと同じゲームソフトが散らばった床。そして、あの笑い声。すべての点が線になり繋がった。
「……ど、どうするって…蘭くんが、蘭たん………え、えぇ！？」
「…ごめん、急に。ビックリさせた。でも……事実だから」
振り絞るような声で言葉を紡ぐ彼。
『若尾さんが何でも話してくれるような…特別な存在に──』
先程放った言葉が、頭の中で巡る。
あぁ、そうか。
彼はこれを実行してくれたのだ。1日も経たずして。
自分の秘密を明かすということは、ものすごく勇気がいることなのに。
私は嬉しくて嬉しくて、今すぐ彼に抱きつきたいほどだった。私のことを想ってくれる彼が、愛おしくてたまらない。
───俺が、ジャック･オ･蘭たん本人だって言ったら…どうする？
そんなもの、決まってる。
「どんな蘭くんも、変わらず大好きでいさせてよ！」
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メタ子(プロフ) - トゲピーさん» 返信遅くてすみません！！ありがとうございますーー！！！！！！ (2022年5月3日 23時) (
レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
トゲピー - はーー！すきーーー！天才かよーー！！！ (2022年4月3日 22時) (レス) @page45 id: 82454dfd4a (このIDを非表示/違反報告)
メタ子(プロフ) - 咲世さん» コメントありがとうございます！次回作頑張りたいと思います…🤗💕 (2022年2月23日 17時) (レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
咲世(プロフ) - 完結お疲れさまでした！この作品の蘭たんとても好きです！次回作も気長に待ってます！ (2022年2月23日 14時) (レス) @page42 id: d952fb547f (このIDを非表示/違反報告)
メタ子(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです…！気長に待っていただけるとうれしいです〜🤗 (2022年2月23日 11時) (レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メタ子 | 作成日時：2021年6月11日 1時
