ボイス23 ページ23
『俺の家、泊まる？』
若尾さんの声がエコーがかかったように聞こえる。俺の、家……若尾さんの家に、私が泊まる？
「え、と……」
口がうまく動かない。好きな人の家に行って、そして泊まるって、何？と頭が爆発しそうになった。
「あ〜……その、下心とかないから！布団とか藤田さんが一人で使っていいし、俺ソファで寝るしさ……女の子一人で危ないじゃん、こんな夜中ホテル街とかネカフェ行くのも……」
絞り出したような声を出して弁解する若尾さん。恥ずかしそうな顔が街灯のおかげではっきり見えた。
「……お願い、しよう、かな……」
そう言った途端、若尾さんは私の手を取って、早く帰ろうと歩き出した。なんだか駆け落ちする男女みたい、なんて思い笑った。
✢
「お邪魔します」
「……汚いからあんま見ないでね」
電気をつけると、靴下が片方散らばって落ちていて、なんだか子供みたいで可愛くなって笑い声が漏れた。
「見ないでっつったでしょ」
「しょうがないじゃん……ふふ」
居間に入るとゲームが散らばっていて、ゲーム好きなんだと私は食いついてしまう。
「若尾さん、ゲームするの？」
彼はびくっと体を揺らす。あ〜、と小さく声を漏らされた。
「まぁ、それなりに」
「そうなんだ、わ、これとか蘭たんもやってたやつ！これもだ」
床にそっとしゃがんでソフトを見つめた。
「あ、あんま見んなって！ほら、着替え用意するし風呂入ってよ！コンビニで買った下着とかタオルも置いとくから！！」
若尾さんは私を引っ張って脱衣所に押し込む。なんかアレなソフトとかあったのかな、と考えつつ服を脱ぎすぐに風呂場に入った。シャンプーやボディーソープを借りたことで、若尾さんの香りと同じになってしまいだんだん恥ずかしくなって、湯船に入ってもないのにのぼせるかと思った。
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メタ子(プロフ) - トゲピーさん» 返信遅くてすみません！！ありがとうございますーー！！！！！！ (2022年5月3日 23時) (
レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
トゲピー - はーー！すきーーー！天才かよーー！！！ (2022年4月3日 22時) (レス) @page45 id: 82454dfd4a (このIDを非表示/違反報告)
メタ子(プロフ) - 咲世さん» コメントありがとうございます！次回作頑張りたいと思います…🤗💕 (2022年2月23日 17時) (レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
咲世(プロフ) - 完結お疲れさまでした！この作品の蘭たんとても好きです！次回作も気長に待ってます！ (2022年2月23日 14時) (レス) @page42 id: d952fb547f (このIDを非表示/違反報告)
メタ子(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです…！気長に待っていただけるとうれしいです〜🤗 (2022年2月23日 11時) (レス) id: 304efcf4b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メタ子 | 作成日時：2021年6月11日 1時
