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5 ジェヒョ ページ5

「あー!お風呂上がりのビールは最高っ!」

仕事から帰ってきた俺の目の前には、美味しそうにビールを飲むヌナの姿。
それもタンクトップにショートパンツ、髪はまだ濡れたままのあられのない姿。

「あ、ジェヒョおかえり」

呆然と立ち尽くす俺に気がついたのか、ソファーに座ってあぐらをかいてこっちを見て笑った。

部屋を見渡せば、仕事のスーツは脱ぎっぱなし。
バッグも開いたままこけてる。
とりこまれた洗濯物が山になってる。

部屋を見渡す俺をみて、ヌナがにっこり笑う。

「まだなんもやってない」
『ヌ〜ナ〜!!!』


今日も俺の怒鳴り声が響く。
そしたらAヌナはケラケラ笑うだけなんだけど。

「ジェヒョのそんなおっきい声聞けるのこの時くらいだねぇ」

って。俺アイドルだし!ミュージカルだって出てるし!歌って踊ってるんだけど!


仕事終わりの体にもう一踏ん張りのムチを入れて、テキパキと片付け始める。

それを見つめるヌナはまたビールを一口。

「ご飯作るねぇ」

そう言って俺に背中からぴたっと抱きついて、しばらく動きを止めるヌナ。
すっごく可愛くて、ちょっとだらしがなくっても気にならなくなる。
俺の大切なヌナだ。




『いや、それちょっとじゃないから』

控え室でピオにヌナの話をしていると飛んでくるツッコミ。

『なに?』

『ヌナだらしなさすぎじゃん。俺なら無理』

ジコが苦笑いしながらそう言う。

『そこが可愛いんじゃん』

『可愛いか?』

『可愛い』


そんな話をしていると部屋のドアが開く。
入ってきたのをみて顔を上げて手を振るけど、ジコは気づいてない。


『大体ヌナはそんな可愛いって言える年齢じゃないだろ。ここのスタッフにしては...』


ジコの後ろから腕を回して抱きつくヌナ。


「だーれが可愛いって言えないって?」

『うわっ!ひっ!Aヌナ...』

「ん?ジコ?もっかい言ってみな?」

腕に力が入ってるのがわかる。
俺も他のメンバーも笑いが止まらない。

ジコの耳元で囁くヌナ。


『もー、ヌナやりすぎ』

立ち上がってヌナの腕を取る。

「ジェヒョ今日良かったよ!カメラ写り!」

ジコはその隙にそそくさと逃げ出した。

『カメラ写り?』

「うん!誰よりも最高だった!」

そう言って俺に抱きついてくれるから。

本気なのか冗談なのか分からないけど。

「もしもし」

仕事用の電話がなると別人のような表情になる。

そんな瞬間も俺は好きなんだ。

6 ユグォン→←4 ジコ



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メイベル - 1~5まで全話読ませていただきました!とても面白かったです(^-^)もしよろしければユグォンのお話をもっと見てみたいです!更新お待ちしております(_ _) (2019年12月28日 16時) (レス) id: 398ec1baa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2017年1月9日 23時

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