文化祭一日目 31 ページ5
《またまた、結凪sideです》
16時、私は公開時間終了のアナウンスで目を覚ました。
『んっ……』
陽「目が覚めたか？」
『うん。少し、楽になったかな』
陽「そっか。目、見せてみな」
陽稀にそう言われて、私はタオルを取って起き上がり目を陽稀に見せた。
陽「よかったな、腫れ少し引いてるぞ」
『ホントに！』
陽「ほんとだよ。今日家かえって冷やせば、腫れ完全に引くと思うよ」
『よかった……明日の野外ステージに、この目出てるの嫌だったから』
私は、ホッと胸をなでおろした。
陽「カバン取りに行って帰るか」
『うん……』
陽「結凪……あぁそうか、さっきのこと……」
『うん。みんなに会いたくないなぁって』
陽「そっか。じゃあ、俺が持ってこようか？」
『えっ、いいよ。自分のだから自分で行く』
陽「そっか。じゃあ一緒に行くか。でも、無理はするなよ。辛くなったらすぐに保健室戻ってきていいから」
『ありがとう。じゃあ行こう』
私はそう言って、陽稀と一緒に控え室に向かっ。
控え室についたら、ちょうどSHLが終わってみんな帰るところだった。
陽「結凪、大丈夫か？無理す『大丈夫だよ、心配しないで』
私は微笑みながらそう言って、教室の中に入った。
担任「おう橋本、大丈夫か？」
『はい、ご心配をおかけしてすみません。明日からは、ちゃんと自分の当番のところは入れると思います』
担任「そうか、わかった」
『じゃあ、私これからちょっと用事があるので今日はこれで失礼します』
担任「そうか、気をつけてな」
担任は、笑顔でそう言った。
担任と話を終えると、胡桃たちがやってきた。
胡「結凪、大丈夫？」
『うん、心配させてごめんね』
琴「いいよ、そんなこと。それよりも大丈夫？目、腫れてるけど」
『あー、これ泣きすぎて腫れただけだから。家で冷やせば大丈夫って陽稀が言ってた』
琴「そっか。今日リハ行く？」
『行くよ』
琴「り」
胡「あっ、リハのことなんだけど先生が疲れてるだろうからって17時30分からにするって」
『りょーかい、ありがとう』
私はそう言うと、キャリーケースに道具を詰めて陽稀と一緒に帰った。
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作者名：茉莉花 | 作成日時：2018年4月23日 22時
