文化祭二日目 4 ページ19
《またまたまたまた、結凪sideです。あともう1話で結凪sideは1度終わるのでお付き合い下さいm(_ _)m》
佑妃乃と一緒に練習していたら、順に胡桃たちも集まってきて一緒に練習をした。
『胡桃ー、音取り付き合って』
胡「言うと思った。いいよ、最初から？」
『うん』
胡「り。じゃあ、5、6、7、8のカウントのあとにすぐ入るからね。5、6、7、8」
胡桃のカウントのあとに、私はすぐに歌い始めた。
さっきとは違って、出だしからしっかりと声を出すことが出来たし音も外さなかったから良かった。
しかし、良かったのは最初だけ。
中盤になると徐々に音が取れなくなってき、1番のサビを歌った時は不協和音にしかならなかった。
胡「結凪、一回やめて。Bメロからゆっくりやろう。私が結凪のパート歌うから、結凪はそれに合わせて歌って」
『うん』
胡「5、6、7、8、」
というカウントのあとに、私はBメロからもう一度歌った。
胡桃の声に合わせて歌ったら、ちゃんと音を取ることが出来たのでよかった。
胡「今の感じ、良かったよ」
『ありがとう』
胡「じゃあ、次行こうか」
胡桃のその言葉に、私は「うん」と頷いて2番の音取りに入った。
2番の頭からサビまで1回通して歌い、音が取れていない所を胡桃と一緒に歌って音をとる。音が取れたら、Cメロから最後まで歌って、音が取れてない場所を胡桃の声に合わせて歌う。そうして、時間をかけて私は音取りをした。
本番も、ちゃんとこうして歌えたらいいな。
音取りを終えた私は、心の中でそう呟いた。
胡「じゃあ、通してやろう。時間もないからさ」
『そうだね』
葉「みんな、ポジションついて」
葉月はそう言って、私たちをポジションにつかせた。
ふぅ……大丈夫だよ、さっきしっかり取れてたんだから。大丈夫、大丈夫だよ……
私は自分にそう言い聞かせながら、曲がかかるのをまった。
曲がかかると、私たちはパフォーマンスを始めた。
しなやかに、大人っぽく……
と、私は心の中で呟いた。
パフォーマンスのダンスはしっかりと出来たが、歌はままならなかった。
私は、パフォーマンスをやめてその場に立ち尽くした。
胡「結凪……」
『ごめん、ちょっと頭冷やしてくる……』
私はそう言って、屋上をあとにした。
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作者名：茉莉花 | 作成日時：2018年4月23日 22時
