百花繚乱～ありのままの自分で～《文化祭編 5》 (ページ2)

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文化祭一日目 28 ページ2

～陽稀side～

俺は、結凪を抱き上げて保健室へと向かった。

保健の先生「橋本さん、どうしたの？」

陽「ちょっと色々あってね、今日はここで休ませようかなぁって」

俺は、そう言いながら、結凪をベットに寝かせた。

先生は「このことを担任に伝えておくように」と言い残して部屋を出ていった。

先生がいなくなると、俺はベッドの近くに椅子を持ってきて腰を下ろすと結凪の頭を優しく撫でた。

結凪、ごめんな。こんなになるまでいろいろ溜め込ませちまって。そばにいたんなら、もっと気にかけていればよかった……

結凪を見つめながら、俺はそばにいたのに結凪の辛さに気づけなかった自分を不甲斐なく思った。

保健室についてから30分くらいすると、結凪が目を覚ました。

『んっ……』

陽「目が覚めたか？」

『うん。ここは？保健室……？』

陽「そうだよ。何かいるものある？買ってくるけど」

『アイス食べたい。うちのクラスで売ってるやつ。あと、飲み物欲しいな。喉によさそうなやつ』

陽「わかった。じゃあ少し待ってな、買ってくるから」

俺はそう言って保健室を出ると、買い物に出かけた。