Halloween【BTS】2

( 56 ) 兄弟の絆 ページ6

・


【 LH side 】

ハイブリッド……
それは、

【この世に、ヴァンパイアとウルフの血が混じりあった時 生まれた子供は声を無くして産まれる。】

そう言う言い伝えがある。


LH『どうして…セフン……(涙)』

変われるもんなら変わってあげたい。
そう、思った。


・


・


・


時は立ち、俺も色んなことが分かる年齢になった。

LH『なあ？セフン』

SE【なあに？】カキカキ

LH『俺しばらく家を出るよ……』

SE【え…なんで？】カキカキ

LH『大丈夫…必ずまた戻るから……』


正直、セフンは自分がハイブリッドだと知らない。

母が言ってたんだ。
『あなたがもし王族のヴァンパイアに会ったら、セフンの声が戻るかもしれない』って。

だから俺は決めたんだ。

セフンの為に、王族のヴァンパイアを見つけるって。



・

・


でも、現実は甘くなくて……
なかなか見つけることが出来なかった。


家に久しぶりに帰ろうって思って戻ったら


『ヒョン！』って声がしたんだ。

振り向くと、セフンが居て………

涙が止まらなかった…


SE『ヒョン……僕…声が…出るようになりました。』

LH『会ったの？』

SE『はい。母から話は聞きました。ハイブリッドだってことも、ヒョンがヴァンパイアってことも……』


嬉しくて、嬉しくて、セフンを抱き締めた。


LH『良かった…本当に…良かった……』


それからセフンに
色んな話を聞いた。

声を戻してくれた、ヴァンパイアのこと。
それから
そのヴァンパイアには兄がいるってこと。
2人の付き添い(ニョル、ベク)がいること。


そして、初めて会ったんだ。

セフンの声を戻してくれた、ヴァンパイアに。

言葉に出来ないほど美しかった。


・

( 57 ) プチサプライズ→←( 55 ) バレちゃったあ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す