50 ユグォン ページ50
「ねー、ユグォナ」
『んー?』
「今日は2人でお家でゆっくりだったよね?」
『そうだねー』
ゆぐの背中にぴったりくっついて、お腹に手を回して言う。
「そしてここはお家なの?」
『宿舎だねー』
「もう!なんでよっ」
あごをゆぐの背中に乗せて、グイグイ押し付ける。
『痛い、痛い。ごめんね』
『や!ユグォナが痛がってるだろ!』
そう言ってふざけたジコが、テレビから振り返って足を叩いてくる。
「なんでジコがいるのー?」
『ふたりっきりなんかにさせるか』
『なんだそれ』
「痛いー」
ゆぐは大笑い。ジコに叩かれたところが赤くなってる。
「ジコ!これ!手形になってるじゃん!もう!」
ジコの手を持って、太ももについた赤い跡の上に乗せる。
「ほら一緒!謝れ!」
『叩きやすい足が悪いんじゃね?』
「デブだって言いたいの?!あんただって丸い!顔が丸いわ!顔が!」
『天下のカリスマリーダーになんて事言うんだお前は!』
『ほらほら、2人とも。言い合いしないで』
「ゆぐ〜」
やっぱりゆぐの背中にぴったりくっつく。
あー、ほんとに落ち着く。
『ジコはAの太もも触っちゃダメ』
『触りたくて触ってねぇし』
ボソっ、と聞こえないように呟く。いや、聞こえてるからね!?
背中にぴったり顔をつけてると、ゆぐの心臓の音も聞こえる。
「あれ?ゆぐ体調悪い?」
『なんで?』
「心臓の音がすごい早い...』
『俺はさ』
そう言ってお腹に回した手を解かれて、ゆぐがこっちを向く。
『そんなぴったりくっつかれて冷静でいれるような男じゃないから』
にっこり笑って言う。
『ジコ』
『はいはい、邪魔者は消えますよ』
『悪いね〜』
『今からチューするからさ』
『チューだけか』
『無理かも』
「なに言ってんのよ!」
もう、顔が赤くなる。
ジコが居なくなるとゆぐが言う。
『ほんとだよ?止まんないよ?』
みんなを虜にするあのエンジェルスマイルが、私だけに向けられている。
『こうしたかったでしょ?』
今だけユグォンの全てが私のもの。
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時