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40 ピオ ページ40

『ヒョン!』

いきなり部屋のドアを開けるマンネ。

『なんだよ』

作業の手を止めて振り返る。

『今からAが来るって...』

口元を手で覆って小声で言う。

『は?!なんで?!』

思わず出た声に、ピオが吹き出す。

『今日はミニョクヒョンまだ帰らないだろ?』

『ここで帰りを待つからよろしくって』

『えー』

『今日俺らしかいねぇだろ?』

『いないです』

『あいつ、俺らの事キライだろ』

『嫌いでしょうね』

『まじかよー』

がっくり肩を落とす。

『ヒョンの部屋に入れときましょう』

『それですんだらいいけど』

『すまねぇもん』

『絶対ずっとミニョクヒョンの話聞かされる』

『俺らしかいないって知ってんのかな?』

『多分知らないから来るんでしょうね』

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

顔を見合わす俺たち。

『『きた』』

ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

『うぜぇ』

うな垂れるジコヒョンを置いて玄関へ。

鍵だけ開ける。

ガチャ

「こんにちはー!!!」

元気いっぱいニッコリスマイルだったけど、
俺の顔をみて露骨に嫌な顔をする。

「ピオじゃん」

『ピオだよー!』

日本語で愛嬌振りまいてみる。
が、勿論この人にはきかない。

「なに言ってるかわかんない」
「お邪魔します」

テイルヒョンみたいなメガネかけやがって!
テイルヒョンのマネしやがって!

「他のオッパたちは?」
「これ、お土産。冷蔵庫に入れとくね」

『あージコヒョンが部屋にいる』

ぴくっと反応する。

「ジコオッパだけ?」
『あぁ』
「なんで?!!」
『みんないないんだよ』
「どこ行ったの?いつ帰ってくるの?」
『知らない』
「ひどい〜!!」

部屋からジコヒョンが出てくる。

「こわい〜!!」
『お前の方が怖いわ』
「オッパはそんなこと言わないもん」
『お前のオッパは目が悪いんだ』
「意地悪!」
『どっちが!』
「帰ろうかな」
『帰れ!帰れ!』
「ジコのバカ!」

そう言ってるAの目が潤み始めてる。
あ。やべ。
ジコヒョンがそう思ってるのがひしひしと伝わってくる(笑)

「オッパに電話する」
『わ!やめろ!』
キッとジコヒョンを、睨みつけるA。
「だって帰れって言うじゃん」
『もう言わねえから!』

前にもAをからかいすぎて泣かせたら、ミニョクヒョンが大激怒。
もう面倒はごめんだ。


早くヒョン帰ってきてよ。
リビングで再生される俺たちのコンサートDVDに2人で付き合わされながらそう思った。

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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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