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39 ビボム ページ39

ピンポーン

ホテルの部屋のインターホンが鳴る。
あれ?もう来た?

時計を確認しようとすると、また

ピンポーン

間髪入れずにまた

ピンポーン

あぁ。もうこれは完全にそうだ。
笑いがこぼれる。

扉を開けるとそこには、

「オッパ〜!お疲れ様〜!ほんっとに今日もかっこよかった!!」

俺の大切なA。俺オタクの。
そう言って抱きついてくる。

『うんうん。ありがとう』

抱きつかれたまま扉を閉める。

『ちゃんと来れてよかったね』

そう言ってそのままキスをする。
途端にとろけるAの顔。
そしてすぐに顔を隠す。
これはもういつもの事。

膝の上に座らせてベッドに腰掛ける。

『A?』
甘く囁いてもまだ顔を隠してる。

『顔見せて』

「オッパ?」

オレンジのライトに照らされて、目が潤み、とろけたままの表情。
その顔が狡くて、いつものメガネを外してさっきよりも深いキスをする。

「んっ。オッパぁ」

薄く目を開けて、もっと。まるで煽るかのような顔。
あぁ、止まらない。


ガタッ
シャワールームから物音。
あ。やべ。
『こらー!ミニョク!俺がシャワーから出るまで待っててって言ったのに!』

風呂に入ってたジェヒョのこと忘れてた(笑)
Aをひざに座らせたまま笑う。

「オッパ、くすぐったい」

うなじを露わにさせてキスを落とす。

「あっ」

『ジェヒョー。早く出ろよ』
待ちきれない。

Aの髪をなでる。嬉しそうだ。
スマホを取りだしてセルカ。

「やばい!オッパ可愛い〜!」
そう言って髪を整えてるA。

『ジェヒョー』
風呂場に向かって叫ぶ。

『今髪の毛乾かすからー』

「ジェヒョオッパ!乾かしてあげようかー?」

そう言ってピョン、と立ち上がるから。
ジェヒョも『やったー!』なんて言ってるから。

立ち上がってジェヒョを引きずり出して、
荷物とドライヤーと一緒に部屋の外にポイッとしてやった。

『ミニョク!ひどい!』

ドアの外でジェヒョが叫んでる。

「オッパ。いいの?」
Aが少し心配そうな顔をしている。


『ミニョクがひどい!Aが来たからって追い出された〜』
『ヒョン、早くこっちおいで。廊下で五月蝿いよ』
ユグォンがきてくれてる。

『うん。大丈夫』

そう言ってベッドに横になる。

『A』

「なに?」

俺の髪を触っていた手を止めて返事をする。



『俺だけ見ててよ』



顔を上げると今にも泣きそうな瞳。

Aから落とされるキスに、たまらなく幸せを感じた。

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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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