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14 ユグォン ページ14

『ねぇ。なんでそんなとこにいるの』

にこっと笑いながら言う。

「ごめんなさい」

目を合わせられない。

『もっとこっちにおいでよ』

壁際から恐る恐る近づく。

『もっとこっち』

手を伸ばして引き寄せられて、肩をびくっと震わせてしまう。

「ご、ごめんなさい」

ゆぐに抱きしめられる。
彼はにこっと笑う。
頬を両手でがしっと掴まれる。

「痛い...」

『俺が怖いの?』

目に涙がにじむ。
首をぷるぷると横にふる。

「こわ、こわくなんかないよ」

『なに泣いてんの?』

「ごめ、『謝らなくていいよ』

『ね、今日誰といたの?』

「会社の...『誰といたの?』

「イ・ミニョクさん...」

『なんで?』

手にますます力が入る。
笑顔のままなのが怖い。

「痛い」

ドンっと突き飛ばされ、床に倒れこむ。

『ミニョクさんと何してた?』

もうゆぐに笑顔はない。立ち上がって見下ろされる。

涙が溢れる。

「ごめんなさい...」
「ゆぐ、もう別れたい...」

ぐいっ
髪を掴まれ、顎が上を向く。

『ミニョクさんが好きなんだ?』

「ごめんなさい...離れたい」

痛みで涙が溢れる。

頬を伝う涙をゆぐが舐める。

「いやっ」

『俺はAを離さないよ』

「ゆぐ...もうこんなの辛いの」

「お願い...」

「んっ」

熱いキス。涙で顔もぐちゃぐちゃ。

「はぁ、ゆぐっ」

『Aは俺から離れられないよ』

さっきとは別人のような優しい眼差し。
髪を優しくなでてくれてる。
この笑顔がほんとに好き。


『俺はAだけが好きだよ』

「わたしも」



この泥沼からは逃げれない。

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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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