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12 ジコ ページ12

夜。夕飯の支度をしながらリビングにいるジコに話しかける。
「あのね、幼稚園にね」

『うん』

「すっごいかっこいい子がいてね」

『うん?子どもか?』

「子どもだよ。わたしのクラスの子」

『うん』

「目がシュッって切れ長で一重で、鼻も高くてね、ちっちゃいのに男らしい子で、私好きなんだけど」
「ずっと誰かに似てるな〜って思ってたの」

そう言って出来上がった料理をテーブルに運ぶ。
ジコはそれに気づいてテレビを消してこっちに来る。

『うわ、うまそう』

「聞いてる?」

『聞いてるよー。ビール欲しい』

「あ、そうだった」

冷蔵庫をあけてビールを取る。

『それで?』

ジコが食事をはじめながら聞く。

「誰に似てるかやっと分かったの!さっき」

「わたしのジホにそっくりー!」

手を広げてハグする真似

『俺かよ』

「ほんとに似てるよ。目とか鼻とか怖めな顔とか。めっちゃ男らしいんだよ。キュンってする」

『ふーん』

「あれ、なにその反応。子どもは可愛いなーって話だよ?3歳児にヤキモチなの?ウリジホ?」

頭をがしがしっとしてやる。

『やめろよー。俺は子どもじゃねぇ』

「あはは。分かってるよ。こんなでかい子どもイヤだ」
「でもほんとにね、笑うとフニャって可愛い笑顔とか優しいとことか似てるんだよ」
「あー、早く明日にならないかな。あはは」

するとジホがお箸を置く。

「なに?もういいの?」

『そんな俺に似た、子どもに会いたいって思うならさ』

「うん?」

『俺の子ども産むしかないんじゃね?』

ガタッ
そう言って立ち上がるジホ。

「なんでそうなるのよ〜」

腕を引かれて寝室まで来る。

「まだ食事中!」

『いいじゃん』

そう言って服の中に手をかける。

「だめ。その子に会いたいのはジホに似てるからだよ。子どもよりまだジホがいいの〜」

触れないようにあえてこっちからきつく抱きつく。

「まだジホと2人の思い出いっぱい作りたいもん」
「まだね」
「さっ、ご飯ご飯」

ベッドから降りようとすると押し倒されてしまった。あれ?


『そんな可愛い事言っときながら行かせねえぞ』


あれ?
スイッチを押しちゃったみたい。


熱いキスの中、幸せだなって思った。

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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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