私／俺のこと、覚えていますか？【イナダン】

＃８ 試合開始 ページ10

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霧野 side



ﾋﾟｰ



試合開始を合図する、ホイッスルが鳴った。



その瞬間、先ほどよりも大きな歓声が響き渡る。



はっきり言わせてもらう。



うるさい。←



それはおいといて。



先攻は俺たち、新生イナズマジャパン。



剣城がキックオフのボールを蹴りだした。



そのまま、白竜へとボールが渡る。



白竜は、後ろに天馬と太陽を確認して、ドリブルで攻め上がっていった。



俺たちＤＦと、信助は、そのまま待機だ。



相手はかつての世界１。



どんな戦略でくるのだろうか。



いつ、攻撃がきてもいいように。



準備は万全にしておかないと、な。







花咲 side



ダックシャトル改は、あるスタジアムに近付いてきていた。



ホーリーロードスタジアムというらしい。



そこに、例の光を出したやつらの現れる前兆が。



サッカー場かぁ……。



モニターに映されているのを見る限り、試合しているみたい。



芝生の上を、いくつもの人影が動いている。



……………ん？？



今、ピンクのツインテールの髪で、中性的な顔立ちの人……。



そう、お兄ちゃんにそっくりな人が見えたような。



で、でも、きっと気のせいだよね！！



まさかこんなところで、会えるわけないよ！！



そう、目の錯覚だよ！！



サッカー場だし……。



いや、お兄ちゃんは昔から運動神経がいいから、あり得るかもしれないけど。



でも。



映るのを見れば見るほど、その人がお兄ちゃんにしか見えなくなってくる。



ねぇ。







貴方は、あたしのお兄ちゃんなんですか？？

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