私／俺のこと、覚えていますか？【イナダン】

＃６ 会話 ページ8

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霧野 side



今の時刻、７時４０分。



キャラバンは発車した。



俺と神童は隣の席になっていた。



まぁ、席は、



黄名子と空野。



瀬戸と山菜。



信助と狩屋。



白竜と剣城。



雪村と錦。



俺と神童。



最後に………あれ、誰だっけ←



あ、天馬だ。



天馬は一番後ろだ。



正確に言えば、信助、狩屋、天馬で並んでいる。



ただ単に、俺が天馬を忘れていただけじゃないか←




みんな、それぞれの話題に夢中になっている。



ほとんどが、今日の試合のことだ。



俺と神童はというと。



みんなの会話の盗み聞きだ。



「今日の試合、勝てるといいね！！」



「うん！頑張るやんね！」



「女子は黄名子だけだからな！頑張れよ！」



「わかったやんね！！」



これは女子の会話。



黄名子はＤＦ。



つまり、指揮をとるのは俺だな。



判断ミス、しないようにしないとな。



「狩屋！新しい必殺技ができたら名前つけて！」



「なんで俺なんだよ！？天馬君が自分でつけなよ！」



「狩屋が付けた方が面白いじゃん！」



「信助君も！？」



これは１年の男子の会話。



確かに狩屋のネーミングはひどい。



“ディープミスト”ができた時、“ふわふわカット”とか名付けたからな。



ちなみに“ディープミスト”って付けたのは神童だ。



「雷門のみんなと同じチームで戦うこと、俺の夢だったんだよね」



「それが今日叶ったっちゅうことじゃきに！」



「錦君の言葉ってどこの言葉なの？」



「土佐弁ぜよ！多分！」



「多分か…；；」



本当に錦の話し方はわからない。



ちなみに作者もわからない。←



俺も神童もわからない。



結論、わからない。



「剣城と共に戦うのは久しぶりだな」



「あぁ。全力でいくぞ！」



…ちょっと待った。



剣城、全力でいくのは当たり前だからな！？

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