私／俺のこと、覚えていますか？【イナダン】

＃４ あの日の光 ページ6

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花咲 side



次には、海道ジンのＬＢＸが破壊された。



あたしはバンたちの支援に向かう。



けど、敵の２機が、灰原ユウヤのＬＢＸ、リュウビに集中攻撃をしているのが見えた。



リュウビは攻撃を避けていたが、ついに避けきれなくなって、光弾が右足に直撃。



全身にスパークを跳ばしながら立ち上がるけど、前後を挟まれてしまった。



「やめろぉぉぉ！」



あたしはそう叫びながら、ミネルバ改を操作して、赤いＬＢＸに躍りかからせる。



光弾を間一髪かわして、ＬＢＸに肩からぶつかる。



でも、ミネルバの右腕は、そのＬＢＸにねじあげられてしまった。



「そんな……なんてパワーなの！？」



ＬＢＸは、ミネルバの右腕を引きちぎった。



「ミネルバっ！」



そうしていると、バンとヒロが戦いに向かう。



２機とも、相手の動きについていけてない。



その時。



『最悪だな』



……え？



ＬＢＸが……しゃべった！？



『やはり、君たちの場所にも存在価値はないね』



「誰だ！どこにいる！」



バンも同じことを考えていたらしい。



でも、その疑問に答えることなく、２機は上空へ舞い上がる。



それを目で追って、あたしは見てしまった。



「５年前の……！」



そこには、５年前、お兄ちゃんたちを消した、あの謎の光が。



＿＿＿逃げないとヤバい。



そう思った。



それを考えているうちに、拓也さんが、みんなに事情を説明していた。



拓也さんは、情報を知っていたらしい。



みんなで、ダックシャトル改に乗り込み、消されるのはなんとか回避できた。



あの光に飲み込まれたら、お兄ちゃんと同じところへ行けたのかも…とか、考えたけど。



今はそんな場合じゃないんだ。



ダックシャトル改からＮシティを見てみると、もうそこはＮシティではなかった。



Ｎシティではない、違う場所。でも、Ｎシティ。



みんな悲しんでいるけど……。



「世界を元に戻すぞ！」



「「おう！」」



この世界を元に戻すことができる、あたしたちがやらなきゃいけないんだ。

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