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#22 消失 ページ24




 霧野 side



でも思った。さすがにムリだろう。と。



いくらあの人たちでも、できることとできないことがある。



「円堂さぁーーーーん!」



天馬が、もう一度声をあげた。



でも、円堂さんは、



「立ち止まるなぁ!」



って、叫んだんだ。



「天馬ーっ! サッカーは負けないっ!」



円堂さんがそう叫んだ直後。



レジェンドジャパンのイレブンは、光に飲み込まれてしまった。



すべてを、光は消し去ってしまった。そう、あのときのように。



光はどんどん膨張していく。それは、やがて俺たちのところまで達そうとしていた。



__________もう、逃げられない。



誰もがそう思っただろう。誰もが最期を覚悟したであろう。



光が目の前いっぱいに広がった時。



俺たちの前に、一陣の風が吹き抜けた。



偶然か…と思ったが、そんなことはなかった。



イナズマTMキャラバンが、光を阻むように飛び込んできたのだ。



ドアが開くと、見慣れた顔が。



「みんな、乗って!」



「フェイ!」



そう。フェイだった。



なぜここにいるのか聞きたかったけど、そんなことをしている余裕がまずない。



転げこむようにして乗り込む。そして、すぐ、俺たちが席に着くよりも早く、発車した。待つ余裕がないのだから、仕方ない。



間一髪、俺たちは脱出することができた。



加速するキャラバンの中から、俺たちは消えていくスタジアムを見つめていた。



へぇ……。こんな風にして消えていくのか。



「スタジアムが、消えていく……」



神童が言った。その声は震えていた。



そういうのがやっと、というような感じ。



「天馬、スタジアムだけじゃないぞ、こっちを見てみろ」



剣城がそう言ったので、俺も見てみる。



すると、驚くべき光景が広がっていた。



「これは……」



「地面がつぎはぎだらけ……」



天馬と空野が言う。2人とも、これ以上続かなかった。



そう。



さっきまであった街。数分前まであった街が消失し、森や山が浮かび上がってきていたのだ。

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設定タグ:霧野蘭丸 , 花咲ラン , イナダン   
作品ジャンル:アニメ
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神奈蘭歌(プロフ) - パインさん» 気にしないでください!ありがとうございます!今日中には続編を…って思ってるので、良かったら見てください! (2013年5月5日 8時) (携帯から) (レス) id: 310b4a74d1 (このIDを非表示/違反報告)
パイン(プロフ) - ↓の?は何も関係ありません。間違えました! (2013年5月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)
パイン(プロフ) - 続編楽しみにしてるよ (2013年5月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)
神奈蘭歌(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2013年4月29日 7時) (携帯から) (レス) id: 310b4a74d1 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続編がんばってください! (2013年4月29日 7時) (携帯から) (レス) id: 221f6d557b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神奈蘭歌 | 作成日時:2013年2月17日 0時

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